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【Harry Potter】 Missing Heart

第15章 愛と教育


そう口に出してみるものの、心の中にはよく分からないスネイプに対する思いが残る。まだ1年生も終わっていないのに彼との間に起きた出来事は膨大な量だった。


夜も遅いためベッドに横になりながら瞑目する。
ホグワーツ入学式前に教えてもらった翻訳術の練習を思い出す。

とスネイプは向かい合い、子どもが言葉の練習をするようにスネイプの後に続いて
が呪文を言う。それは非常に根気のいる作業であり互いの忍耐を要した。

傍目からするとさぞかし滑稽な光景だろうが。
そして次に思い浮かんだのは初めてが箒を扱ったときである。に一番最初に箒を教えたのはマダムフーチではなく、やはりスネイプだった。

は箒に乗ったものの、突然上空まで箒が暴走をしたのだ。は箒から振り落とされ
落下したがスネイプが杖を振って落下速度を落とし、右脚の骨折のみで済んだのだ。


「全く・・・自由落下する人間を止めるのは難しいのだ。
君は運動神経がえらく悪いが運は良い。」


地上に降り立ったスネイプは額を拭いながらそう言いながらも青い顔をしていた。


「すみません・・・っ!」


右脚の骨折の痛みに顔をしかめるだがスネイプは造作でもないというように杖を
一振りして骨折を瞬間で治してしまった。もちろん、骨が付く瞬間は悲鳴を上げるほどの
激痛が走ったが、その後は全く普通に歩け痛みもなかった。また、こんなこともあった。

入学するまえにがスネイプと共に廊下を歩いていたときである。他の学生が廊下でイタズラグッズを破裂させて遊んでいたときに、たまたま廊下を通りかかったの目に破片が刺さったのだ。普段のスネイプは学生に対して授業以外は”無関心”という体で普段は校則違反はあっても放置しているが、この時には烈火のごとくキレたのだ。


「貴様ら!何をしているっ!」
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