【Harry Potter】 Missing Heart
第15章 愛と教育
愛と教育
は部屋につくと妙な感覚になった。
(今日はよくスネイプ先生と話したな。)
と。今までは殆ど勉強以外の話はしたことがなく、彼に対して少し味気ないような気持ちを抱いていた。だが、今日のスネイプは良く話をした。勉強以外のことも。
同時にとても気恥ずかしい気もしたのも事実だった。
それはあの雑誌のせいだった。
「あの厳しいスネイプ先生と恋仲になるわけないじゃない。そんな甘い雰囲気なんて間違ってもなるはずないわ。」
ハリーポッターの頃よりもスネイプは性格が丸くなったとはいえ、学習に関して一切の妥協がなく厳しいのは変わらない。むしろ他の生徒よりもに対してその傾向が強くなっているようこともは知っている。
またスネイプがに対して注意深く彼に関する情報を制限していることも知っている。理由は既にも予想している。
(スネイプ先生は私に純粋に勉強をさせようとしている。魔法界のしがらみを知らない私を守るため)
何もに意地悪や彼自身の過去の罪を知られたくないと言う利己的な理由ではないことは分かっている。他の学生たちから漏れ聞こえてくるスネイプについての情報はまるで
自分にとってはおとぎ話に聞こえるほどの勇敢な過去や、魔法薬学に関しては魔法界でも屈指の優れた研究者であるということ。マグルの世界での薬学に関しても造詣が深いことも。更に言えばホグワーツの教師と言う時点でオーバースペックであり、本来はしかるべき研究機関で仕事をするべき人であることも分かっている。
「人生色々だものね」
実はは今まで恋をしたことがない。決してモテないと言うわけではなく、ただ単に恋愛に興味がなかっただけなのだ。なので自分が抱き始めている感情が何かはよく分からない。
「全く本当に大衆雑誌に書いてある事なんてロクな裏付けがない事がよく分かったわ。」