【Harry Potter】 Missing Heart
第14章 彷徨う心
は肩をすくめて小さく笑う。
「確かに、比較対象がそれぞれ違えばその意味合いは変わるな。年齢に関しては比べることには意味はないな。」
「ええ、人生はいつでもスタートを切り直せることが出来ます。この私みたいに。」
「ほぅ、君はその若さで人生をスタートを切り直したとな?」
「ええ、私が魔法省に保護されてここにやってきたと同時に私は人生を切り直したんです。私だってマグルの世界では普通に生きてたんですもの。この世界では赤ん坊同然で来ましたが。」
「確かに、君にもここに来るまえの人生があったのだしな。」
スネイプはの今までの人生になぜか興味をひかれた。
「向こうの世界ではナースをしていたというな。」
「ええ、病院勤めです。ドクターの補助と患者の医療的な援助と介助を行います。救急外来でしたが。」
「君の父君のDrも聖マンゴ魔法疾病傷害病院で救急外来のDrだな。親子揃って医療者とはな」
「はい、スネイプ先生もですよね?」
「そうだな、私も広義の意味では医療職だな。」
その日の二人は色々な話をした。のマグルの世界での仕事の話だけではなく、スネイプとの学生時代の話や近年導入されたマグルの薬の話など話は尽きなかった。
そしてがホグワーツにやってきて杖を購入したときの話になった。
「この杖って実は一人一人材質が違うんですってね?」
「ああ、杖のことは私は良くは分からないが。杖作りのオリバンダーに言わせると
杖が持ち主である魔法使いを選ぶという。」
「へぇ~じゃあ。私はこの杖に選ばれたんですね。光栄です。でも、杖は一人一人材質が違うものだって知ったんですけれども、これを買うときに誰だったっけ・・・同じって聞いたような・・・」
「リリーエヴァンズだ。」
「そうそう!そんなような名前でした。当時、その方を調べましたがハリーポッターさんという方のお母さんとしか分かりませんでした。」
「魔法史の教科書かね。」
「はい。」
「彼女は非常に古い古代魔法を使って闇の帝王から息子を守り死んでいった。そして彼女と私は同級生であった。」
「そうだったんですね。どんな方だったんですか?」