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【Harry Potter】 Missing Heart

第14章 彷徨う心


(に防衛術を更に身につけさせる必要があるか。もう教科書は使えん。私が教えるしかない。)


スネイプがに身につけさせたホグワーツでの学習指導要領はすでに2年生の領域をほぼ教えきっている。どれもにとっては必要に迫られて身につけさせたものだったが
唯一、魔法薬学だけは”自分の生徒”というプライドもあって教えており2年生と比べても
余裕で最優秀の評価が付くだろう。


(1年生の間だけの飛行術だけは学年相応だが。)


彼は部屋の時計を見る。時刻はあと10分でが自分の部屋に訪れる時間となっていた。


(さて、どうしたものか。)


杖を一振りしてスネイプは雑誌を消した。の目に触れないように。の目に触れないようにしたものの正直、この雑誌を見た後にと会うのは気まずい気がした。

だが彼には気づいていない。その気まずさが自分の心が少しずつ変わって行っている証拠であることに。


やがて定刻になりがスネイプの部屋を訪れた。


「こんばんは、失礼します。スネイプ先生。」


いつものように微笑んでは彼に頭を下げた。


「・・・ああ、まずはいつも通りに、そこにかけて今日出された課題をやりたまえ。」

「はい。」


は何時ものようにかつて共用テーブルとして使われていたものにかけると今日の授業で出された課題に取り組み始めた。課題が終わると彼がいつも目を通し修正をかけさせて担当教授に提出させている。

つまりの提出するレポートは必ず全教科スネイプが目を通していることになっている。
そのことはスネイプの学生時代を知り彼の思考過程を知る教授が見れば一目瞭然だが、
どの教師にもは”スネイプの秘蔵っ子”と認識されていると同時にスネイプが一切関与しない試験でも申し分のない成績を収めているため誰も文句は言わなかった。


「、今日の課題は何かね。」

「スラグホーン先生の魔法薬学だけです。」

「今日の実習の成果は?」

「優をいただきました。」

「それは良かった。」
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