【Harry Potter】 Missing Heart
第10章 体調不良
の書棚にある”今日の治療薬2017”という本を急いで取り出し翻訳術をかけて急いで調べ始めると、やれやれと言うように首を振った。
「これだけの薬を飲んで熱が下がらないと言うのであれば軽い風邪と言うわけではなかろう。どうして体調が悪いと言わなかった?!」
「子どもじゃないんですから風邪くらいどうにかしますよ~。」
「ロキソプロフェン錠はインフルエンザの時に飲むと脳症になる可能性があるんだぞ!」
「・・・子どもじゃないんですから、飲んでもそう簡単には脳症になりませんってば。それにインフルエンザとは限りません。」
「下手に専門知識があると面倒ですな!」
(これならば普通の子どもの方がよっぽど始末がいい!)
とスネイプは心の中で叫んだ。
「マダムポンフリーのところに連れて行くぞ!」
「ポンフリー先生・・・?」
「当校の医務だ。」
そう言いながら杖を一振りしてを宙に浮かせ毛布を巻き付け、ふわふわと
浮かばせながら医務室にスネイプはを連れていく。
「ほわぁ~浮いてるぅ~すごーい。」
「黙ってろ!どうして今日はこうも良く喋るんだ?!」
いつもよりもハイテンションのにスネイプは調子を崩される。ほどなく医務室に着くとマダムポンフリーはを診察するとこう言った。
「風邪ですよ、セブルス。しかもプラス過労です!だから風邪でも重症化するんです!彼女のことはあなたがきちんと管理しているはずなのに、どうして過労状態なんですか!」
プリプリとスネイプに怒りを向けながらマダムポンフリーはに魔法薬の総合感冒薬を飲ませようとするとスネイプが制止する。
「待て!ポンフリー、彼女はマグルの総合感冒薬と解熱剤を飲んだばかりだ。相互作用でどのような事になるか分からん。魔法薬とマグルの薬の相互作用に関するエビデンスは
殆どない」
「じゃあ、どうすればいいんです?セブルス。そもそも、なぜホグワーツにいるというのに彼女がマグルの世界の薬を飲んでいるんです?更に言わせてもらうと薬学はあなたの管轄のはずです。あなたはそれを黙認したと言うことですか?」