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【Harry Potter】 Missing Heart

第8章 意図して隠された歴史


にとっては全くの初耳だった。は両親からそのような話は一切、聞いていなかったスネイプと自分の父との接点を見つけたのだ。


(父はダンブルドア校長とスネイプ先生に私を託したのだ)


と今更になって分かった。

そして、次にはリリーエヴァンズについて逆引き索引の中を探したが、そこに書かれた
内容はあまりにも素っ気ないものだった。リリーエヴァンズとは”生き残った男の子の母”でハリーポッターと言う者は闇の帝王を倒した功労者と言う記載のみだった。


その後、スネイプは昼食後に部屋に戻ってきた。
だが、スネイプは聡くもの変化に気づいた。どこかよそよししいのだ。無論、対面して日が浅いというのもあるがスネイプはその違和感に気づいた。


「ミス、何があった。」
「いえ、何にも。」
「私の目を見ろ、なぜ目を逸らす?」
「なんともありません。」


目の前にいる教師が魔法界では”英雄”であることは露知らずだった。
だが、も大人。まさか魔法史の教科書を見てあなたのことを知りましたとは
口が滑っても言わない。それでもスネイプは追及の手を止めなかった。


「もう一度言う、私の目を見ろ。」
は仕方なしにスネイプの目を見た。黒い瞳が重なる。


「・・・魔法史の教科書を見たのだな。」


その問いに対しては飛び上がるほど驚いた。


「なぜ、それを・・・」
「残念だな、私は君の心の中を見ることが出来る。全てではないがな。高度な魔法だ。
開心術という。」
「!!」


魔法の世界とは恐ろしいところだと改めては身ぶるいを隠せなかった。


(この教師には嘘は一切通用しない)


と悟った瞬間だった。


「まぁ良い。私のことについてはいつかは君は知ることになる。それが早いか遅いかだけだ。だが、これだけは言っておく。」


スネイプはの目をしっかりと見据えて続ける。

「私は君にとっては教師であり、それ以上でもそれ以下でもない。いつかは私に関しての様々な特集を組まれた雑誌やゴシップ雑誌を見ることがあるだろう。だが、君と私との関係は一切変わらぬ。それはよくよく自覚してもらいたい。」
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