【Harry Potter】 Missing Heart
第36章 変化
その後、は談話室で寮生の相談やお喋りに付き合うことになるが段々との学業にも支障を来すことになったため1週間後にはスネイプの寮監権限での
学生相談·指導の時間を週2日の夕方6時から7時に制限された。はその措置に異を唱えたが
「君の学業に支障が出ては本末転倒だ」
として、頑として変えることはなかった。
スネイプの主張は尤もであり今までは2年の飛び級をこなしてきただが7年生だけは、さすがのでも大変だった。
そんなある日、スネイプはの監督生室に顔を出す。
「勉強の方ははかどっているかね?」
は今は各教科ごとに授業に参加している。そのため今までは24時間ずっと彼と顔を合わせていたが今では監督生業務と魔法薬学の授業しか会うことはない。
「あ、こんばんは。珍しいですね。スネイプ先生が私の部屋に見えるなんて」
「一応は君の寮監でもあるのでね。君は寮生の面倒をよく見るが自分のこともよく考えなくては行けないな。」
「はい、気をつけます。」
「ところで、君はまた夕食を欠食したな?」
それを聞いたはスネイプから目を逸らし視線を宙に向ける。
(今度は何を隠している)
しばらくの沈黙の後には”隠せないな”と諦めたのか杖を一振して数枚の羊皮紙と本を出した。
「課題に行き詰まったんです。」
「・・・どれかね?」
が詰まっていたのは呪文学·変身術とスネイプが教える魔法薬学だった。担任制の時にはの提出するレポートには彼の指導が必ず入っていたが今は担当教授制であるため、もうスネイプがのレポートをチェックすることはない。久しぶりに彼はのレポートに目を通すことになる。
「まぁ・・・大方、大丈夫だろうが強いて疑問点を解決するのであれば」
各教科に合わせた助言を行っていく。それは以前と同じようにブレがなく、しっかりとした根拠に基づいていた。
が、しばらくしての部屋に置いてあるタイマーが消灯後の寮内の見回りの時間を告げた。