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【Harry Potter】 Missing Heart

第36章 変化


この寮監同居状態が、ある意味でスリザリン寮生の受難の始まりでもあったのだが。


「あの・・・厳しすぎませんか・・・?ここ、イギリス圏ですよね?公序良俗に反するって規則で寮内での男女の接触は必要最小限って。具体的な基準もないのに?」

「君は寮の運営をしたことがないから分からぬだろうが思春期の子どもの
管理は厳しくしても問題が起こる。」


事の発端はスリザリン寮談話室で一組の男の子と女の子がキスをしていた所をスネイプが見咎めスリザリン寮に20点の減点を科したのだ。

はスリザリン寮監室でそっと苦言を言う。


「あなたが私にしたことはお咎めがないのですね?もし公になれば減点どころじゃ
済まないですわ」

それに対してスネイプは悪びれる様子もなく


「君と私は子供ではなく社会的な責任が負えますからな。仮に君との間に子どもができたとしても私には十分な責任能力があると思うがね?」
「キスだけで妊娠したら困りますね」
「では、キス以降の事をするかね?」


はそれには答えず笑顔でかわした。


「さて、監督生の仕事に戻ります。寮内の見回りをしてきますね。」
「ああ、頼む」


が寮監室を出ると下級生の子どもたちがに走り寄ってくる。

「先輩、魔法薬学教えてください!」
「あっ、ずるいぞ。僕が先だったのに!」


様々なことにかこつけて子どもたちはと話したがる。は他の学生とは殆ど交流がなくても全くなかったということではない。学生はに対して母のような母性を求めていた。

が・・・。


「、寮内の見回りはどうしたのかね?君たちもの仕事を邪魔するな。彼女は忙しい。魔法薬学の質問ならば私が受けよう」


ジト目のスネイプには彼の機嫌が悪いことを察する。は仕方なく


「そうね、魔法薬学はスネイプ先生にお聞きした方が正しいわ、他の相談に関してはまた
寮内の見回りが終わったらのるわ。」
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