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【Harry Potter】 Missing Heart

第34章 失いたくない気持


「校長・・・憂いの篩をお借りしたいのですが。」

「おおう、良いとも。使いなさい。」


スネイプはダンブルドアに深く詮索されるのは面倒だなと思ったがスネイプの思惑とは
違い、ダンブルドアは飄々と憂いの篩を指さした。


「では・・・わしはちょっとミネルバの所に行ってくる。1時間は戻らぬ予定じゃ」


そういうとダンブルドアは部屋を出て行った。


(・・・分かってる、か。)


スネイプはダンブルドアが機転を利かせて部屋を出て行った事を察した。

「これはただの水盆に見えるが憂いの篩という。人の記憶を取り出しこの器で見る事が
出来る。」


はなぜスネイプが記憶を見せると言っているのか計りかねた。
スネイプは杖で杖で額を当てて一筋の銀色の記憶を取り出して憂いの篩に放った。


「水盆の水を見つめていなさい、周囲の景色は変わるが。それらは全て私の記憶だ。君に危害が加わる事はない。」


はスネイプに言われたとおりに水盆の水を見つめると、身体がふわりと浮かび、とある空間を降下していく感覚になった。そして地面に柔らかく着地すると、隣にはスネイプが立っている。スネイプはの手をしっかり握っている。

目の前には幼い一人の少年と少女が話をしている。

「あれはハリーポッターの母親のリリーエヴァンズだ、君の持っている杖と同じ物を持っている。」

にはもう一人の少年がスネイプである事を悟る。少年のスネイプはリリーに恋をしていた。だが、運命は二人に全く別の道を用意していた。リリーエヴァンズはスネイプをからかっていじめていた少年、ジェームズポッターと結婚し。スネイプは闇の帝王の僕として生きる道へと分かれた。だが、全般を通して感じられるスネイプがリリーに対する思いは一貫している。哀しい事実だ。やがてスネイプはリリーの命を助けるべく死食い人から寝返り、ダンブルドアのダブルスパイとなったが、最終的にはリリーは闇の帝王に殺されてしまう。ポッター家を訪れリリーの遺体が見つけた時のスネイプの衝撃と惑乱は見ているだけのにも胸がえぐられるようだ。そして数々の生々しい戦闘シーンに続き
スネイプは闇の帝王の使い魔によって殺されかけるところが出た。スネイプはナギニに首を噛まれ失血死をしているように見えたが
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