【Harry Potter】 Missing Heart
第4章 漆黒の黒い瞳
はおどおどしながら答えた。
「セイヨウオトギリソウと呼ばれる薬草です。抗うつ剤を服用している患者には服用に
注意が必要です。」
「ほぅ。よろしい・・・」
それを聞いたスネイプは少し笑った。
「今の時点ではよろしい。」
ほんの少しだけに興味が向いた瞬間だった。の目を見るとそこにはスネイプと
同じ漆黒の瞳がうつる。
その後、彼は部屋の明かりの付け方や消し方、シャワーの出し方やトイレの使い方を一通り教えた。は1度でそれを覚え実行できた。
(・・・何とかなるか。)
は彼に使い方を一通り教わると部屋の中を見て驚いた。
「私の荷物が全て収まってる」
「ダンブルドア校長がセッティングした。」
そしての反対側を見るとそこにはスネイプの蔵書が全て整然と配置されていた。
「すごい本の数」
「一応、教師ですからな。」
スネイプの所有物との所有物が向かい合わせになって並んでいるが彼の物と比べるとの荷物は遙かに少なかった。
とりあえず、スネイプはを風呂に入れてベッドに向かわせることは出来た。
がベッドに入ると彼は明かりを消し共に就寝した。本来であればスネイプが寝るには少々早い時間だったがと起居を共にするというルールに従うことにした。
そして同時刻の校長室ではダンブルドアとマクゴナガルが対面に座って紅茶を飲んでいた。
「セブルスもようやっとスイッチが入ったようじゃのぅ。」
「え?何がです?」
マクゴナガルがきょとんとしている
「セブルスは先の戦い以降、燃え尽きてしもうたのじゃ。」
それを聞いたマクゴナガルは軽く眉をしかめる
「それは仕方のないことです。あれだけの事を彼はやってきたのですから。」
「そうじゃのぅ、しかし。もしかするとあのがセブルスを長い眠りから起こして
くれるやも知れぬ。わしは少し期待しておるのじゃよ。」
「燃え尽きたまま生き続けるとは、死を望みたくなるほど辛いものじゃ。特に愛なくして
生きることとはの。」