【Harry Potter】 Missing Heart
第4章 漆黒の黒い瞳
「ああ。」
スネイプの声に感情は宿っていないかに見えた。だが、ダンブルドアはスネイプの感情の
変化に気づいていた。
「セブルス、時刻ももう夜じゃ。は疲れておろう。休ませてあげておくれ。」
「承知しました。」
そう言うとスネイプは感情のこもらない声でに告げる
「私に着いてくるように。そしていくつか注意事項がある。今から部屋に連れて行くが私の
真後ろを歩くように。そして出来るだけ周囲の物には触れぬように。よろしいかな?」
「分かりました。」
「ここは魔法で保護された校舎内だ、しかし。今の君にとっては危険な世界であることを良く理解してもらいたい。まぁここに来るまでで十分分かっているとは思うが。」
は何度も頷く。
「よろしい、では着いてきたまえ。」
を連れていく道すがらスネイプは更に注意事項を足していく
「今後の予定であるが、まずは寝る前にこの学校での簡単なルールと部屋の使い方を覚えてもらう。ちなみにこの施設は全寮制の学校ゆえ全ては鐘の音で仕切られている。消灯・起床・食事・授業などだ。寮は4つあり、グリフィンドール・レイブンクロー・ハッフルパフ・スリザリンの4つ。君も便宜上は3ヶ月後にある入学式で所属が決まるが、君は一般の生徒たちの寮とは別の部屋で過ごしてもらう。子供と大人では無理があるからな。そして各寮は得点制となっており良き行いには点数がもらえ、望ましくない行動には減点が科される。それは君も例外ではない。」
「承知しました。」
スネイプは現在はまだスリザリンの寮監、新入生への注意事項はスラスラと出てくる。
業務はこの日から事実上全面免除となるが。
「さて・・・まずは君のファーストステップだ。部屋はここだが、ドアを入るには合言葉が必要となる。鍵のようなものだ。ドアに向かって”セントジョージズワート”と唱えれば良い。他の者には知られてはならぬ。やって見よ。」
そう言ってをドアの前に立たせた。は難なく発音が出来、ドアは開いた。
「ほぅ、言えたかね。ちなみにセントジョージズワートとは何か知っているかね?」
「はい、少し。」