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【Harry Potter】 Missing Heart

第24章 アルバイト


そしてアルバイト初日を迎えた。が、奇妙な展開を迎えた。はユニフォームに着替えて職場に入った時である。


「やあ、。久しぶりだね。君、今イギリスに留学してるんだって?」


の上司である師長が笑顔で迎えてくれた。


「お久しぶりです、師長さん。ええ、一応イギリスですが。」

「そりゃすごいね、じゃあ。英語も話せるんだ。」

「え・・・っと、まぁ。簡単なものならば。」


は目を泳がせた。まさか、魔法を使って英語と日本語を同時通訳しているだなんてことは言えない。

が、それを聞いた師長は安心したような表情をした。


「ならば安心だ。実は君は非常勤職員なんだけど一人の患者さんを受け持ってもらいたいんだ。」

「はい?私が受け持ちを持つんですか?」

「うん、そうなんだ。・・・何というかかなり状態の悪い患者さんなんだ。ほら、電子カルテ見て。血液データがこれ、で。肺には水が溜まっている。病名は薬物性肝障害による透析
治療だそうだ。」

「あの急性薬物性中毒ですか?」

「多分・・・、で。急いでその薬物を血液中から取り除かなくてはいけないってことなんだろうけど。薬物名は不明。」


師長は急に声を小さくするとこう言った。


「この患者さん。多分偉い人なんだな。緊急連絡先はイギリス大使館。個人データーベースが何もないし。既往歴も何も分からない。何よりも医師と看護師を指名で入れている。そう、。向こうがあらかじめ君を指定してきたんだよ。しかも医師はこの患者のためだけに
この病院に来ている。」


の第六感が嫌な胸騒ぎとして教える。


「、気をつけて対応してくれ。相手は大使館の人間だ。何かあると外交問題になりかねない。しかも全身状態がかなり悪い。・・・場合によっては最悪の事態を考えなければならない。しかも先方は君のことを知っているようだ。」


「患者名は・・・。」

「スネイプ・セブルスさんというの。」


嫌な予感は的中した。
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