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ゆめのはこ【短編集】

第2章 甘美なこころ 大倉燁子


只、お気に入りかつ大切な友人の彼女は自身の所属部隊には入っていない。
有力かつ有能な異能を持ってしまったが故に部隊は別。
しかも彼女は異能なしにもかなり有能かつ優秀であった。

一から十まで、全てこなせる、と言っても過言ではないほどに。
多種多様適応能力も高いカメレオンばりの多才さでころころと所属が変わる。
燁子も彼女の実力はよく知っている。

それ故に彼女を認めていたし、何より同性でここまでの功績を持つ人間が少ない。
多才な彼女が今所属する部隊は簡潔に言えば"囮"。


そう言えばこないだは一週間ほど大きな組織に軟禁され、膨大なデータを隙を見て纏め上げた上で全滅させてきたとかいう武勇伝のような報告書を覗いた。

おかげで体は傷だらけだったそうだが上層部は大量の組織コネクション等のデータに歓喜万歳していたそうだ。

彼女は信頼も厚く人脈も広い、猟犬部隊である燁子以外のメンバーも彼女をよく知っている。

条野採菊は視力がない代わりとして他の五感を脅威なまでに発達させそれを補っているが視えなくなった時、それに助太刀したのが彼女で、今だに混乱してしまう(というよりかは正しく心音が読み取れなくなる)事があるらしく、それの対処法や訓練を彼女が手助けしているようで。

隕石切りと名高い末広鐡腸も彼女の剣術や刀裁き、高い身体能力を高く評価しているらしく手合わせを申し込むほど(等の彼女は終わりなき手合わせに苦笑いで断りを入れているが)。

類稀な身体能力と適応能力、判断力で無駄のない動きに仕込まれた体術に護身術、趣味の範囲でパルクールなんかも取り入れた彼女の戦法は自由自在型のない荒々しくも華麗な作品のよう。

無駄のない引き締まった肉体は女性特有の柔らかいボディラインを残しながらも筋肉質である。
中世的な美顔、サイドが肩上に雑に切られた紺髪のロング、魅惑的なルビーのように妖々と光るドットピンクの垂れ目がちな瞳、男性にも勝る長身、陶器のように滑らかに白い肌、細長い手足...それに加え温和で柔和な柔らかい内側。
普段の微笑みとは一転戦場では爛々と目を輝かせ獲物を狩り獲る。
聡明で博学な超人。


もはや完璧に近い人間離れした彼女は自身の直属の部下や下っ端の者たちから神様仏様と言わんばかりに崇め、讃えられていた。
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