第9章 理由 旧双黒※R15
「お邪魔します。ポートマフィアの太宰治と申しますが....」
「あぁ、其方の首領から話は聞いているよ....」
扉を開ければ自身達の首領室とも良く似た室内があった。
一つ違うと言えば幼女の遊び場や服が散らかっていないことだろうか。
際奥のデスクには先ほどもいたスーツの巨漢をサイドに一人の男が座っている。
何処か苛立たしげにしているその男に三人はツカツカと近づいた。
「わざわざご足労ありがとう。にしても....」
子供に使い走りをさせるとは随分うちも舐められたなあ?
そう呟けば三人を睨みつけた。
「うちが何がしたか?」
そう聞くも三人は首を傾げる。
「何かしなかったら私達が来るわけないでしょう?」
さも当たり前のようにそう言う太宰に中也がだろうな、と付け加え、レイはつまらなさそうに部屋を巡回し始めた。
その様子に男は更に機嫌を悪くしながらもレイを横目に2人を中央のソファへと促した。
「それで?」
「首領が言うにはポートマフィア以外との契約を勝手に結んで麻薬やら銃器やらを密輸してるそうじゃないですか」
「知らないな」
「そうですか」
ふん、と返す男に和かな笑みで太宰は対応した。
そしてポツリと
「だそうだけど、どう?」
レイへと呟いた。
男は訝しげな顔をし太宰の向けた視線を追ってレイを見た。