【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第43章 呪術廻戦✿禪院直哉「性悪男」
「──いつまで待たせる気や」
バランスを崩したはまんまと直哉の胸元に収まり、離れようと足腰に力を入れる。
「逃げたら吊るす」
「!?」
「そんなん嫌やろ?」
見下ろしていた直哉は一瞬真顔になったが、期待通りの怯えた表情をみるとニタリと笑った。は立ち向かえない自分の弱さにやるせなさを痛感する。
「女は〇ックスして媚びたらええねん。それを今からみっちり体に教えたる」
(なにを、言って……)
「安心しぃ。君がお利口さんであれば他の誰にも晒さんし、吊るしもせぇへん。そんで君は今から俺に好かれる努力をする。万々歳やと思わへん?」
(話が全く……)
「俺はここの次期当主。もっと媚びろ」
「っ……!?」
直哉はそう言っての寝巻きを乱暴に剥ぎ取った。肌蹴たところから強引にブラジャーをたくし上げ、敷布団の上に押し付けられる。
「ィッ、うぅ」
「手っ取り早く行こか。抵抗しても無意味。男には一生敵わん」
「っ……く」
組み敷かれてビクとも手首を動かせない。露出した胸を見られ、淡いオレンジ色の行灯が揺らめき、はこの状況をハッキリと理解した。
(この人。本気だ……)
は自分の警戒心のなさを呪った。
いとこの血縁から義兄弟として引き取られ、多少いびられる可能性を自分なりに考えたが昼間の言動といい、直哉は自分を"義妹"ではなく"女"として見ていた。本気で抵抗しなければ後々もっと酷いことになるかもしれない。
「っ、」
だがしかし、頭では分かっていても体は怯え、喉が萎んで大きな声が出せなかった。
「くっくっくっ。レイプしてるみたいやなぁ。ちゃん、ビビッて俺の下で足掻けへんの?それともウズウズしてるん?」
「………」
見下ろす男と目があっては実感していく。それと同時にジワリジワリと涙を溜め込んだ。