• テキストサイズ

【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第43章 呪術廻戦✿禪院直哉「性悪男」


温かくなった布団の中は薄暗く、自分の匂いじゃない体臭を嗅ぎ取って密かな想いが生まれる。

(何だろ。この人、いい匂いなんだよな……)

無心で男のモノを擦っていると再び頭を叩かれた。

「しゃぶれ言うとるやろ。いつまで布の上から擦ってるつもりや。口んなか涎まみれにするんやぞ」

(ヨダレって……)

寝起きで早々に涎なんて出てこない。ただでさえ口を潤したい気分なのに無理難題を押し付けてくる横暴な男。しかし自身も勝手に布団を陣取ってしまった後ろめたさがあり、大人しく言うことを聞くことにする。

(酸っぱいもの……。梅干し、レモン、やっぱり梅干しが一番かな……)

寝巻きを捲ると黒い下着が見えて、目を瞑って竿を握る。何となく目にしたくなかった。は難しい顔付きで口の中に唾液を溜め込み顔を近付ける。

はむ…

とりあえず咥えたが唾液が零れ落ちそうになり固まる。不審に思った直哉は再び出っ張った所を叩いた。

「なに固まっとるんや。手で扱くみたいに口と唇使って奉仕するだけやろ」

(そうは言われてもヨダレが……)

「要は愛撫と同じや。俺が散々やったやろ。それ思い出せ。歯立てたらあかんで」

(折角出したヨダレはどうやって使えば……)

愛撫するイメージは出来上がったが唾液の使い所が見出せない。このまま飲み込んでしまっていいものかと悩んでいるとバサッと布団が捲られた。

「嫌がらせか!!ずっと咥えられたらふやけるやろ!!」

(喋れない……)

「コントやりたいんか!!」

ベシッ

今度は直に頭を叩かれた。本気じゃなかったから痛くなかったがこのまま意思疎通出来ない状態が続くとまた叩かれる恐れがあり、はやむ負えなく唾液を飲み込んで口を放した。

「あの、」

「なんや」

「ヨダレは何に使うんですか……?」

「……は?」

「だからその……、涎まみれって何ですか?」

は首を傾げて疑問を投げかけると直哉はポカンと口を半開きにして固まった。
/ 1227ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp