第43章 呪術廻戦✿禪院直哉「性悪男」

レロ　レロッ　ぺろり…

「乳首ばっかりじゃ飽きるから色んなとこ舐めたるな」

「っ…」

刺激の強い先端だけでなく脇を辿って熱い舌がまさぐる。

「筋肉の動きに意識を集中しろ。処女は気持ちいことも感じられへん体やからな。〇ックスの効果を上げるため慣れるまで筋肉に集中しいや」

（ううっ……。気持ち悪い……）

そこらじゅうに這うヌメリの感触。手で触れた時よりも何倍も刺激があって、膨らみの周りを舐め終わると上にあがって首や耳まで辿ってきた。

「感じてんのやろ？乳首がぷっくり膨らんできてるわ。体は口より正直らしいな」

「っ、……」

ぢゅッ　ぢゅうぅうっ　ぢゃッ

乳首に戻ってきた唇は突起を再び吸い立ててくる。目を離すと集中しろと言われ、動き回る手も肌を撫でて神経があらぬ方向へと昂ってゆく。

（ううっ、どうしよう……。セクハラされて、このままじゃ本当に犯されてしまう）

言葉の内容は酷い有様だが触れてくる手付きは真逆だった。体の緊張をほぐすようにマッサージでもされているような感覚で体が火照っていくのも合点がいく。

「ちゃん。息遣いやらしくなってんで」

（悩んでいるうちに頭がボーっとしてきた。どっ、どうしよう……）

「汗凄いな。もしかして部屋んなか暑すぎたりしないか？辛かったら横になってええよ」

気遣う言葉に驚いたが、逆を言えば横になれば全てを受け入れてしまう気がする。

（どうしよう、どうしよう……。アソコがムズムズして、訳わかんないよ……っ）

初めはキスされそうになったり胸をただ揉まれた時は確かな拒絶反応を生じたが、今のにはその抗う意志さえも征服されていく。

（抵抗しないとこのままじゃ犯される。黙ってたらすぐ止めてくれると思ったのに、大きな間違えだった……っ）

思考が鈍り、体が熱くなり、男の声さえも甘く感じ取ってしまう。無反応になって興味を失わせるどころかの新しい扉をこじ開け、耐えているのも辛くなって布団の上に態勢を崩していった。