【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第43章 呪術廻戦✿禪院直哉「性悪男」
何となくピリッとした走った表面の痛み。顔を離した直哉はククッと喉を鳴らした。
「ごっついの付いたわ。後で確認しぃ。ひとつだけじゃ物足りひんやろ」
動じないことをいいことに直哉は唇を鳴らし、舐めたり吸い付いたりして音をぶつける。はキスマークの意味がよく分からず、体が倒れてしまわないように必死に耐えた。
「はぁ……ちゃんから雌のええ匂いする」
ちゅぱッ
「興奮した雌の匂いプンプンさせて、乳の先っちょも勃起してやらしいな。刺激強すぎてビクついとるん?」
ちゅぱッ
「こっちの乳も可愛がったるな。手ぇ退けろ。手首に痕付くほど捻られたいの?」
力も体格も男に敵わない。普通の人より強い呪力を持ち合わせていてもこの男には敵わないと本能が語り、軋む痛みを想像して抵抗する力が弱まってしまう。
「や、めて……っください」
それでも抗いたかった。望んでいない屈辱的行為なのに強者の前に立った体は怖気づいたようにガタガタと震えだす。
コワイ。
胸を触られるくらいなら幾らか耐えられたが、先に進むにつれては嫌な汗を搔いていた。
「ちゃんそうビビんなや。何べんも言うとるやろ。お気に入りには手加減するって。その代わり犯されてるとこよう見てな? 今から乳首舐められて吸われてトロトロにされるとこ…──」
「っ……!?」
伸ばした舌先が突起に触れる。
(なに、これっ……)
乳首を捏ね繰り回されていた時はムズ痒かったが舌で触れるとまた違った感覚が芽生え困惑する。
「上出来な反応や」
濡れた所に吐き出した息が掛かり、今度は窄めた口の中に覆われる。色の付いた乳房全体を軽く包まれた生暖かさ。白い歯がみえて嚙まれる恐怖があったが触れてきた唇はやさしくて、丁寧に舐め転がされる。
「ククッ、感度は上々ってことやから…頑張ろ」
乳首を吸ったり舐めたりする表情から薄ら笑いは消え、真剣な顔でなぶっていた。