【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第43章 呪術廻戦✿禪院直哉「性悪男」
話が舞い戻ったように男女の恋愛沙汰について尋ねてくる。は誰とは言えなかったが、いいなと思った男性を思い浮かべて頷きを出す。
「は、はい……」
「急な端的な返し。初恋の話とか誰ともあらへんの?」
は返事をすることさえも恥ずかしくなって頷くだけの回答をする。
「ククッ、さっきまで威勢よく楯突いてたのにこっちの話になると神妙になる。面白いわ。気になるなぁ……。ちゃんが惚れた男のこと。どんな男を好きになったんか」
聞かせてくれとは聞かずにズイッと顔を寄せて上目遣いを向けてきた。は肌蹴た胸元を抑えながら視線を泳がす。
「なあ、顔だけやったら俺に惚れる?」
(性格悪いって自覚あるんだ。この人……)
「こっち見ぃや。またおっぱい揉み揉みするか?」
そう言いながら目の前にあった膨らみに手を掛け、再びお触りを再開し始めるクズで下劣な男。
「立ち去らんのは良い心掛けや。俺から逃げたくてしゃあないのに酷いことされるって分かっとるから逃げられへん。それは正解。お気に入りやから手加減するし、黙っとくなら乳揉ませるんが自分の為やろな」
応答しても敷居にあがってしまった以上、避けられないと悟った。追ってくるような執着心は見受けられないが逃げた所で行き先がない。自分が傷付かなくても両親に手を下される気がしてならず、は小さく身を強張らせた。
「抵抗してええで。俺がもっと女を自覚させたるから」
「っ……」
薄ら笑いを浮かべた顔から背くと首筋にヒンヤリとした薄い唇があたる。
「ちゃん若くてピチピチで肌綺麗やな。褒められたら嬉しいやろ?」
「………」
「困ってんのか睨んでんのかよう分からん」
首筋に唇を這わせながら肌に吸い付く。慣れない耳音には胸を弄られる手から上体をよじった。
「イヤイヤ涙流してもええで?涙は女の武器やし。それとも男に赤いマーク刻まれて必死に隠そうしてんのも笑えんなぁ」
「ッ」
ベロリと熱い舌を押し当てた所に密着した肌が吸い上げられた。