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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第43章 呪術廻戦✿禪院直哉「性悪男」


畳縁を過ぎると襖が勝手に閉められ、足音が小さくなって消えてゆく。

「失礼します……」

「適当に座って」

「はい……」

は心の距離を示すように、その場で腰を下ろすと直哉はプッと噴き出した。

「それはない。こっち来ぃや」

そう笑われてはスッと引き摺って前へ進む。

「アカン。まだや。遠い」

言われ続けて前進するといつの間にか敷布団の端に接近しており、薄ら笑いを浮かべた直哉の顔がハッキリと見えた。

「何回言わせんねん。今から覚えとき」

「す、すみません……」

「謝るんじゃなく"はい"か"いいえ"で言えや。ええか?」

「……は、はい」

「お利口さん」

直哉の機嫌が良くなったのか少しばかり声のトーンが上がった。は伏せた視線を惑わせ、次に何を言われるのかとビクビクした様子をみせた。

「ほんま落ち着きないな。学校で友達おるん?」

「い、一応は……」

「一応ってなんやねん。友達やと思ってへんの?」

「な、なんていうかその……クラスメイトだから一緒にいる、みたいな……」

「はーん。そんな自意識過剰なら尚更アカン。誰も相手にせえへんわ。学校は真面目ちゃんしてたん?」

「た、たぶん……」

「アレはどうや。役員とかクラブ活動」

「特には……」

「その前も?」

「はい……」

「暗いわぁ。友達いん、活動もない、ただ毎日学校行ってなにしてん。学校辞めて清々するやろ。その学校に好きな奴でもおったん?」

「いや、いないです」

「そこはキッパリ言うんやな。怪し。ほんなら学校以外、普段何しとん?」

「えっと、特には……」

「俺が興味ないことでもかまへん。なんかあるやろ」

が喋りたくないオーラを出していたが直哉は知って知らでかお構いなしに質問をぶつけてきた。
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