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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第43章 呪術廻戦✿禪院直哉「性悪男」



「こんにちは。お邪魔してええ?」

若い金髪の男は一見、やや吊り目の美形ではあったが、性格の悪さが滲み出たような薄ら笑いを浮かべている。

「耳聞こえへんの?」

「あ、いえ……。どうぞ」

目が合って狼狽える暇もなく男は口を開き、は警戒心を露わにして部屋に招き入れた。

「俺は次期当主の直哉。よろしゅう」

「あ……禪院です。今日からお世話になることになりました。宜しくお願いします」

男は近くまできて手を出したが、は気付かず頭だけペコッと下げた。緊張した面持ちで顔を戻すと、直哉の視線が頭の天辺から爪の先まで値踏みされているような動きに体を強張らせた。

「フーン……ちゃん言うんか。顔に似合うてええ名前やな」

「あ、有難う御座います……?」

「で。今14、5歳?」

「はい」

「男は? ちゃんべっぴんさんやし、乳もデカい。モテたやろ」

「………」

耳の疑うようなセクハラな発言。

「あーもしかして男苦手なん?そんなええ乳発育させて勿体ない。女は媚び売ってなんぼや」

失礼過ぎる男の衝撃的発言にの脳内はフリーズした。やがて再起動を始めると、薄ら笑みから感じ取った第一印象はあながち間違いではないという評価に至った。

「どないしたん?シュッとしたお兄さんおってビビった?ちゃん自分のことよーく理解しとるし、面倒見てやらんこともない」

黙っていたら自分を棚に上げてからの見下し発言。は頑なに口を開かないことにした。この男がもの凄く恐ろしい訳ではなかったが、本能的にそうするべきだと判断した。

「なんも喋らん。死んでるん?まあええわ。今晩俺の部屋に来い。ええな」

男から感じる獲物を見るような目付き。はその場で首を振ることもせず、ただ視線を地べたにおろしたのだった。
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