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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~






バギッ

「ひっ」

悟の術式に気付いた二人の男は微かな悲鳴を上げる。大きな声を出せば餌食になることを悟ったのか、ぶつけた呪力を変形させて沼を払う。その足でドラム缶を引っ張り上げると金属を破壊し、中には術式を練り込んだ蝋燭で固められていた。

「ヒィッッ」

睨み付けると蝋の呪力と一致しなく、二人の男は処分を頼まれただけで少女を無残な姿にさせた何者かが潜む。

「誰に頼まれた?」

情報を聞き出そうと静かに殺気を含んだ手を翳す。

「い、言えない。言えば私達は殺されるッ」

「もの見て言えよ。誰に頼まれた?」

二度目はないの問いに男は死を覚悟する。初対面でもこの六眼を目にすれば五条家の有名人だと理解したハズだが畏れながらも口を閉ざす。

「そうか。もっと上に言われたんだな」

呪術界御三家、上層部、また呪術連という別組織もあり、言わずとも悟は汲み取ってしまう。男達の畏れた顔でますます信憑性が増し、どちらを選ぶか……と考えた時、悟は天上天下唯我独尊の名のもとに出力を高めた。

「!」

すると目玉や肉片が混ざった蝋が割れ、数億個の細胞が生き物のように繋がりをみせ形成していく。

不死身の肉体は実在した。

初めてみる異形の術式に目を奪われ、細胞達はくっ付いたり離れたりして時間を掛けて一つになろうとしている。は生きている。高い呪力を秘めていたため生存は不確かなものだったが悟の憤りは揺れ、に戻ってきてほしいと強く願う。

「生きろ」

生き返れ。

「生きろッ」

もう二度とあんな目をさせないから。

細胞達は活性化を繰り返し、拳くらいの大きさのモノが出来上がると立ち上がりをみせ死灰となる。六眼ではまだ呪力と繋がっており、灰の下から穢土に転生するように生まれたままの姿のが蘇った。

「………」

「………」

呼吸をしたソレはゆっくりと目線を上げ、はじめて目をみる瞳が交じり合った。
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