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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~






1989年12月7日。天上天下唯我独尊、五条悟はその名の通りを持って爆誕した。

「あー…つまんね」

どいつもこいつもビビった眼、臆病な態度を露わにし、一度腕を捻れば全ての収集がつく。悟は教育の場で勉強を受けることをせず、自分が必要だと思った教材や著書を手にとって読んでいる。

そんな時間潰しにも飽きた頃、妙な噂が耳に入った。

「不死身……?」

興味が沸いた悟は聞き出した情報を頼りに下級術師の家の門の前までやってくる。目立った呪力はなかったがふと、勝手口から出てくる年が近いくらいの少女が出てきた。

「!!………なんだ、アレ…」

六眼は高画像度のサーモグラフィーのように見え、初めて目にする呪力分布に得体の知れないモノを感じ取る。肉体という器の中で呪力が渦巻いており、目が痛くなるような呪力が幾つも重なって見えた。

「人間……」

少女は呪いに近い存在だと思われたが人間としての呪力を秘めており、悟は只々立ち尽くす。次の日もまた次の日も顔だけみて、虚ろな瞳をした少女は石碑と同化したようにその場所に何度も立ち寄っていた。

その石碑には二人の名前が刻まれており少女の両親だと後々知った。親を殺して生まれた子供。子供は何を思って毎日花を手向けに来ているのだろう。

「気持ちワリィ……」

少女の顔を見るたびに胸焼けしたようなムカつき、息苦しさ、違和感といったような症状が現れる。近付けに行けない理由は何も映ってない退紅色の瞳。何故だが分からないが今の自分では認識されないような激しい思い込みがあり、視界に入らない所でをひたすら観察し続けていた。

そんな時、ドラム缶を積み込んだ軽トラックを運転するの家の連中が横切った。

「───…!?」

積み荷から微小な呪力を感じ、それは明らかにあの少女のモノだった。手を翳すも術中範囲から遠ざかってしまい、その足で残滓の痕跡をたどり駐車していた軽トラックを発見。

荷台から転がした線を辿るとそれは底無し沼に放り込まれた。
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