第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑～3LDKふたりの居候～

抱き合いながらキスをして、包み込むように求められる腕のまぐわい。角度を変えて悟は柔らかな唇を何度も上乗せしてくる。

「ん……ぅ、ん…」

たっぷり時間をかけて愛してくれて、唇が離れると目が合ってつられて何度も笑ってしまう。

ちゅう…　ちゅっ

次第に心だけでなく体も頭も熱くなってきて、顔を見詰められるたびに不思議と恥ずかしくなった。それはたぶん体の変化。

気持ちはもっと悟とキスしてたいのに体の内側が我儘になって下半身がムズムズしてきた。

「はぁ……はぁ、ん…」

「限界？」

「……ぅん」

悟が見透かすように笑ってきて自信のない返事を返す。して欲しいことがあるのに恥ずかしくて口に出来なくて、悟なら分かってしてくれるんじゃないかと心の奥底で切望する。

「クク、そんな訴えかける目で見んな。……意地悪してぇけど今日はそんな余裕ねぇかな。直で触りたい」

「ぁ……」

脇腹から撫でるように上着をたくし上げられる。布団の中へ連れ込まれるように上も下も脱がされて、悟も同じように下着姿になって布団を被った。

「寒い？」

「ううん。悟は…？」

「俺は燃えてる。今はをどうやって煮て焼いてやろうか考えてる」

「ふっ。笑わせないでよ」

「は食べること好きだからそれに掛けてみた。ユーモアあっていいだろ？」

「下ネタなのがちょっと残念」

「それは思い込みだ」

布団の中で足を絡ませて、真っ新な裸に近いかたちで愛撫のようなキスをする。

「それにさ、冗談でも言わないと暴走しちゃいそうだ。暴走していいなら外すけど」

「そのままでいいです」

「はは、マジで？朝までずっとキスし続けるよ？」

「…悟は、もつの…？」

「あーそれは言っちゃダメな奴。二人して共倒れだな」

悟はニタリと笑って上に乗っかってきた。手を繋いで唇だけでなく、首や鎖骨に扇情的な口付けを行動で示してきたのだった。