【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
「んで? なんで帰ってきた」
ベッドの上に座り込み、悟が論点を戻す。苛立ちはやや垣間見えるがハッキリしない態度を取り続ければ状況はさらに悪化する。はもう一度呼吸を整えてから口を開いた。
「傑に……ごめんなさいしてきた」
「は?」
「私は、悟が好きだから……それを伝えたくて」
家に帰ってきた理由。
気持ちに清算をつけるためには先に誠心誠意の気持ちを話してからだと思い、傑を外に呼び出した。そのせいで悟は苛立ちを募らせ、から真意を聞くや否や間の抜けた声を出している。
「はっ……なんだよそれ」
悟は二人が出て行って、傑とがどうにかなってるんじゃないかと勘違いしていた。要するにふて寝していたのだ。
「俺馬鹿みてぇじゃん。お前、それ本気か?」
「本気じゃ…ダメなの?」
「いやそういう訳じゃねぇけど…」
自信過剰な悟が妙によそよそしい。
「………待って。嬉しすぎて情報処理しきれねぇわ」
一度顔を隠した悟はその手をゆっくり伸ばして、壊れものに触るみたいに優しく頬に触れてきた。悟が真っすぐ見てくれると嬉しくて、優しく触られると照れ臭くて、自然と顔がにやけてしまう。
「ククッ、俺のこと好きになってんじゃねぇよ」
「なにその台詞」
「オーバーヒート。ぜんぶ欲しくて、どっから触っていいのか分かんねぇ」
触れてくる手は二つになって横髪を撫で、緩み切った顔を見せてくれる。心が一つになったと思うと幸せで胸の底から暖かくなって満たされていく。
コテンと額を擦り合わせ、悟の喉から低い声が出た。
「本当にいいんだな」
「うん。悟がいい」
「逃げても離さねぇよ。俺の気持ちそんくらいヤバいよ」
「……うん。覚悟してる」
「ビビってんな。お前の為なら極力大人になる。の嫌がることは基本しねぇから」
「…うん。すごい曖昧」
「俺に惚れたこと忘れんなよ。これから全部お前は俺のモンで、死ぬほど愛してやるよ」
悟は不敵に笑うとその唇を上からそっと重ねてきた。