【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
ただマウントを取りたいだけの悟の口が止まった。傑はさらに追い打ちを掛けるように言葉を続けた。
「本格的に寒くなってきたから任務帰りに■■へ寄って冬物のコートを買いに行ったんだ。私も新しいニットセーターが欲しくてに選んでもらった。だよね?」
「うん。任務帰りなら気分転換に観光とかしたし…」
「その前は■■で開かれたイベントにも参加した。二人の休日が重なると悟が独り占めしてしまうからね。悟もの行きたい所、楽しめる所でデートしてるんだろう?」
「ま、まぁ!この俺といて楽しくないワケが……」
と言いつつの表情を盗み見る。思い当たることがあるんだろう。強がっているのが何だが憐れに思えてきた。
が思うに傑は行きたい所をサラッと聞き出すのが上手で、対照的に悟は自分の行きたい所に引っ張り回していた。二人で楽しめる所もあればそうでない所もあって、悟は話題を変えることにしたようだ。
「そーいや脳筋も言ってたけどさ。今年の頻発した災害の影響で来年から呪霊がウジャウジャ増えるわけだろ? もうアイツ匿うの限界臭いんだよね。もちょいちょい会ってたみたいだけど感じてんだろ?」
「うん。まぁね」
匿っているアイツというは甚爾の一件だ。人の出入りの少ない場所に住まわせ、なに不自由なくモノを買い与えているが顔を見せるたびに「いつまでこの幽閉続くんだ?」と零していた。
の立場が不利になると大人しくしていたそうだが、最近は夜な夜な外に出歩いているらしいと悟からタレコミがあった。
「今はもう呪霊による被害も落ち着いてる。来年になったら更に身動きできなくなる。だからさ、今のうちに手を打っておきたくて俺なりに考えてたんだよ」
「具体的な秘策が見つかったのか?」
「整形させる」
「真面目に答えてくれ」
「俺ばっか考えてないでお前らも案ないワケ? これじゃあ俺がマジで不憫過ぎるでしょ。あんな事故物件どうやって抱えりゃいいんだよって話」
「私も何も考えてなかったわけじゃないけど……」