【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
その後、被害者達に異常がないかと病院で検査が行われた。巻き添えについては上層部には伏せ、神隠しにあった生徒及び担任の生存は無事確認されたと報告を流す。
「あー…疲れた。異常に眠い」
「様がそこまで言うなんて珍しい。強敵だったんですか?」
「そりゃもう大所帯だったからね」
「通りで遅かったワケですか」
「。疲れたなら肩を貸すよ」
「優し~」
車を運転する弦はルームミラー越しに温かい目を向け、完全に甘え切ったように傑の肩に頭を預けた。
「……あのさ傑。思ったんだけどさ」
「何だい?」
「私にゲロ求めたのってあれのセイ?」
「ははッ、私にそんな趣味ある訳ないじゃないか。単純に無知な君を調教してみたかったんだよ」
「あー…なんだ。そういうことか」
は一人で焦ったと呂律の回らない言葉を発すると静かに眠りに落ちる。弦はとんでもない話を聞いてしまったとニヒルに笑う傑と目が合い、緩めた口を固く閉めたのだった。
────
──…
紅葉シーズンも終わり、夜の冷え込みも増して本格的にイルミネーションカラーが色づき始めた頃。家でテレビを見ていた悟が本格的に騒ぎ出した。
「なあ。そろそろコンビ解消しても良くね? 傑ばっかりと寝てどう考えても贔屓だろ」
悟の横でも寛いでいたが、キッチンに立っていた傑がすかさず口を開いた。
「言い訳するつもりはないがと寝たのは一度きり。気の短い悟のことだ。押しに弱いを無理やり押し倒して迫ったんじゃないのか?」
「あ゛?どこの誰に言ってるんですかー? つーかヤッてなくてもチュッチュくらいしてんだろ。おい。傑と何回やった? 俺はちゃんと数と場所まで覚えてる」
「え、えっとぉ……」
「。答えなくていい」
「はんッ、さては負け惜しみだな?」
「馬鹿馬鹿しくて答えなくていいって言ったんだ」
「いーや違うね!俺の方が断然多いからだ。ほら出し惜しみしないで言ってみなよ」
「そうだね。悟はと幼い頃から近所付き合いしてたんだからいつ何時もできたワケだ。そう考えたらデートの数だって君には劣るだろうね」
「!? デート、だと……ッ」