【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
「天元様に背いて逃亡生活すると思ってたのに」
「そっちもある意味楽しそうだけどね。中学校にも無事戻れたみたいだ。ただあの男について余程の価値がつかない限り処刑は免れない」
傑のいう通り現実問題、高専上層部は甚爾の罪を許さないだろう。呪術は使えないが甚爾は呪詛師扱いとなり、呪術規定9条に基づき呪詛師として処刑対象になるのは明白。
「悟の家で匿っているの?」
「灯台下暗し。彼は生まれながらの透明人間だからね。視界で捕らえられない限り空気同然さ」
「私の家は御三家どころが下の下の下だし、悟の我儘で何とかならないかなぁ」
「悟は覚醒し、呪力の核心を掴んだと自慢していた。は生まれながらに刻まれていて、硝子も悟にもその才能があった。術式反転……。私には辿り着けない領域だ」
同級生の中で仲間外れにされたと傑は力なく笑う。術式反転は言うは易し、感覚的なは近道すら教えることが出来ないだろう。
「傑の呪霊操術は底が知れない。それに相手の契約呪霊も取り込めるときた。手のうちが読めない敵ほど不気味なものはない」
「私相手はやり難い?」
「悟相手ならゴリ押し行けそうだけど、傑相手だと手持ちに厄介なのがいたら手こずると思う。前にも聞いたかもしれないけど取り込んだらもうレベルは上がらないの?」
「試してみたけどサッパリだね。降伏した時点でカンストさ」
「そっか。なら私が限界突破させてあげる」
「えっ?」
は泡だらけの格好付かない頭でニヤリと笑った。
「前にお土産で一級呪霊渡したでしょ?」
「ああ。いたね」
「アイツ元々二級くらいだったんだ。雑魚だったけど術式は悪くなったし、デ〇モン進化するかなーって思って領域に引きずり込んだの。才能がない奴は微々たるものだけど可能性のある奴は突破できる」
「そんな荒行事していたのかい?」
「趣味悪くて上には報告してないけど。同犯でしょ?」
「事実を知ってしまったからね」
言い逃れはできないと傑は尚更苦笑いを零した。