【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
濡れたままキスをして、張り付いて冷たかった服も気にならないほど体の芯が火照っている。
「あ……」
大きな手が膨らみに差し掛かり、揺するように表面だけ撫でてくる。そんなもどかしい触り方をされていると、次第に指が食い込み、大胆に上下に揉まれていく。
「はぅ……っ」
「敏感だね。のもっと可愛い声聞かせて」
傑は俺様な悟とは違い、やんわりした囁きでの新しい扉を開こうとしてくる。傑と過ごした時間が短かったとはいえ上手く言葉を返すことが出来ず、不安になってジッと見つめ返す。
「どうしたの?」
「うん…」
「……こわい?」
「ううん……。傑が、その……優し過ぎて」
優しさには不慣れな部分が多い。だからどんな風に返したらいいのか探しても見つからず「好き。好きだよ」とも言えなくて。
傑はの困り果てた顔に笑みを零した。
「そんなに真っ赤になられると私を選んでくれるんじゃないかって期待してしまう。それでも優しくさせてくれ。君を存分に困らせたい。を困らせて申し訳ないと思う反面、本当の私を見てほしいから止められない。諦めたくない。は何も悪くないから、今は何も答えなくていい。君がどちらを選んでも私は君を恨んだり憎んだり、悟のことも嫌ったり離れたりなんてしないから。この時間だけは君を目いっぱい愛させてくれ」
優しさの裏返しは傑の欲望が渦巻いている。
傑は優しい言葉をどんなに選ぼうと悟に嫉妬しているのだ。だから誰よりも優しくしてくれるし、話をしてくれるし、触れてきてくれた。無理に応えなくて良いという優しさに甘え、ただ頷いた。
「うん。傑に愛されたい、いっぱい……たくさん」
「君がそれを望むなら」
深く重なる唇。いま目の前にいる傑に触れたいと宙ぶらりんになっていた腕を、スッと首に回すよう持ち上げられた。