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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~



「幼児期健忘がなかったのか。……お母さんのお腹にいた頃、声を聞いたりしたの?」

傑は辛い過去を呑み込むと、まだ祟り殺されていない両親が生前だった話を振ってきた。

「うん。聞こえてた。姿は見えてないけど私のことをとても可愛がってくれた。たくさん温かい言葉を掛けてくれて居心地が良かった。だけど外に出てみたら違う言葉ばかり聞こえてきて、記憶と擦り合わせるのが大変だったよ」

「君のその優しさや強さは両親から受け継いだんだね」

「……うん」

記憶があったから余計に悲しかった。理子が小さい頃の記憶がないと言った時、羨ましいと思ったが手を差し伸べてくれた人達がいたから悲しみを思い出に転換することができた。

「傑もなんでも言ってね」

「ああ。君と出会えて心から感謝してる」

「言葉が堅苦しいよ」

「私はそういう男なんだ。率直に言うなら君を抱きたい」

「っ……」

率直過ぎる。

「君は、私にどうされたい?」

傑はベッドに押し倒すようにゆっくり体重を乗せてきた。ギシッと軋んだ音が妙に生々しくて、シーツが擦れて体が強張る。

ぎゅごごごごご~ッ

力んだ瞬間、壮大な腹の虫が鳴った。

「うっ」

「プッ、ごめ……そうだったね。まずは腹ごしらえだ」

「あ~、う~!今のは恥ずい」

「は綺麗だけど可愛いね。立てる?」

「そこまで弱ってないっ」

キッチンに立った傑は手早く温かい食事を用意してくれた。は美味しそうにムシャムシャ食べると傑は嬉しそうに微笑み、頬っぺたについたご飯粒を摘ままれた。

「傑。ニヤニヤしてる」

「いつもこんな感じだ」

「いや違う。すごくニヤニヤしてる」

「それは君とこうして同じ時間を過ごせているからさ」

サラッとご飯が咽そうな台詞を吐く傑。悟がいうとギャグにしか聞こえないが、男らしさとかロマンチックなことを真剣に言われてしまうとどうにもシャレにならない。

「傑ってキザだよね」

「? 考えたことがなかった……。気に障ったかい?」

「ううん。私の皮肉」

「フフ。手厳しいなぁ。、お風呂も入る?」

「ぇ、あ、うんっ、おねがいっ」

傑は全く性的意味を匂わせてなかったのに思わず連想ゲームに走ってしまった。
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