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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~


会場内には叫び声ひとつなく、呪力の流れを感じ取った悟はのもとに降り立ち、棒立ちしている信者達を冷たい目で見下ろす。

「……もう来たんだ」

「ナイスタイミングでしょ?このままお家帰ろっか」

「うん。異常に眠い……」

「後は俺達に任せろ。おやすみ」

は悟にお姫様抱っこされると深い眠りに吸い込まれ、安息の時間を過ごす。は一日以上目を覚ますことなく眠り続けた。


────

──…


「おはよ、。調子はどうだい?」

「快晴」

薄っすら目を開けると本を閉じ、部屋着姿の優しく微笑んだ傑と目が合った。カーテンの隙間から覗く光。ここは宴会場でも高専でもない女の子らしくコーディネートした自分の部屋。

「なにか食べるかい?」

寝過ぎた鈍りはあるものの気分は上々。は支えられるように上体を起こすともう一度傑をみた。

「傑が私の部屋にいる」

「無許可で入ってしまったことは謝るよ。君のことが心配でずっと側にいたかった」

虚無とは違う作った笑み。傑は知ってしまった。が非術師達に何を罰したのか。あんな非道を起こして傑に嫌われてしまう不安や恐怖。分かっていたはずだ、傑の理念と無理矢理すり合わせたようなエゴの塊。

「ごめん」

フラれてしまう悲しさはあったけど自分が間違っているとは思いたくなかった。命を危ぶんだのは甚爾、差し金を向けたのは盤星教かも知れない。根本はソコでなくても自我を完璧に抑えることが出来なかった。

「ごめん……っ」

自分が傷付くのは幾らでも構わないが大切な人が傷付くのはどうしても許せなかった。無関係な従業員も見えたが止めようとは思わなかった。

ひとりひとり殺した命が体中に巡る。

「君に謝られたら責められなくなってしまう」

「……でも、」

「君一人で背負わなくていい。私も同罪だ。に恋した時からいつかこんな日が来るのではと覚悟していた。地獄へ堕ちるならいっそ、君をこの世で100年愛して潔く堕ちたい」

傑の大きくて暖かな手が、の濡れた頬を愛しむように優しく撫でた。
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