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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~


盤星教の施設は都内にいくつもあり、甚爾は星漿体の受け渡しのため仲介役・孔時雨(こんしう)と連絡を取り合りあう。血が薄っすら滲んだ遺体袋を肩に背負って、盤星教本部・星の子の家の階段を上って行く。

「ほらよ」

ゴトンッ

「星漿体・天内理子の遺体。五体フルセットだ」

「フム。確かに」

広間までやってくると甚爾は粗暴に遺体袋を地面に転がし、中身を確認させた。頭を撃ち抜かれた星漿体の遺体。盤星教代表役員・園田茂はとても満足そうに微笑んだ。

「金の受け渡しは手筈通りに。多少色もつけよう」

「流石教祖様。太っ腹だね」

「マジか? 必要経費とはいえかなり協力してもらったのにか?つか教祖じゃねーよ。むしろゴネられると思ったぜ」

園田は確認し終えると袋に元に戻し、不気味な笑い声をあげた。

「私達は駄目元で君に暗殺を依頼した。盤星教は奈良時代、天元様が日本仏教の広がりと共に術師に対する道徳基盤を説いたのが初まりだ。呪術界と宗教法人の相性は最悪。その歪みから生まれたのが現在の盤星教・魂と器の会。だから我々は非術師の立場に徹している。様々な越権を許されている術師も原則、非術師には手を出せないからね。──だが時が来てしまった。教典に示された禁忌!!絶対的一神教へと成り果てた盤星教!!その対象である天元様と星漿体(けがれ)の同化!!………教徒の手前、同化を見過ごせば会が立ち行かなくなる。かと言って行動が過ぎれば術師に潰される。もうヤケクソだったのだよ、我々は。それがどうだ? 失うはずだった全てが今や手中にある。財布の紐も緩むというもの」

「もし天元が暴走すれば立ち行かなくなるのは人間社会かもしれねぇぜ?」

孔時雨は立ち退く園田に横目を向け、タバコを口に咥える。

「星と共に堕ちるのならば已む無し」

園田の狂信っぷりは正しく異常。甚爾は園田が見えなくなると、そのイカレっぷりに頭の横で指を回した。
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