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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~



(これが、悟……?)

悟の気配が異様だ。これまで感じたことのない次元を超越した変化を肌身で感じて身の毛がよだつ。

「大マジ。元気ピンピンだよ」

「反転術式か!!」

「正っ解っ!!お前に喉をブチ抜かれた時、反撃は諦めて反転術式に全神経を注いだ。呪力は"-"負の力。肉体の強化はできても再生することはできない。だから負の力同士を掛け合わせて"+"正の力を生む。それが反転術式。言うは易し。俺も今までできたことねーよ」

甚爾との戦闘で血まみれになった制服。肉体への外傷は反転術式の習得によって癒えているようだ。今までにない核心を掴んだことにより悟は今やトランス状態に入っている。

「だが死に際で掴んだ。呪力の核心!!お前の敗因は俺を首チョンパにしなかったことと、頭をブッ刺すのにあの呪具を使わなかったこと」

「敗因?お生憎様。俺はもう戦う気力がねぇ」

甚爾は武器を置いて両手をあげる。武器庫である格納呪霊のない甚爾にとってこれ以上は無駄死にだと判断したようだ。

「……見てぇだな。お前の要件はか?」

「いや、」

しっかり悟のほうに体を向けると、甚爾の足の下には大きな滴りが落ちた。

「交渉決裂。のツラに免じて逃がしてくんねぇか?」

血の水溜まりをつくる丸腰の甚爾に対して悟は冷徹な目で射続ける。

「返答次第で殺す。の何だ?」

「あー…そうだな。ここはあえて命の恩人ってとこかな」

「──目障りだ」

悟は掌印を甚爾に向かって翳す。はその間に割り込んで両手を広げて庇った。

「待って悟!!」

「邪魔だ。命の恩人は俺だけでいいだろ」

「甚爾を殺す必要はない!!理子ちゃんも死んでない!!傑も黒井さんも硝子ちゃんにみてもらえば助かる!!私は傷付いたって平気。いまは硝子ちゃんのもとに急ごう。治療が最優先だ」

「………それで良いのか?」

「傑から話は聞いた。アンタ達、二人で悪巧みしてたんでしょ?私も賛成だ。っ……目を、使い過ぎた…」

「硝子んとこ行くぞ。アンタの措置はそれからだ」

「ハッ。話が通じる男で良かったぜ」

一時休戦となり、瀕死の傑と黒井を抱えて硝子のもとへと急いだ。
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