【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
傑は強くて優しくてどんな大人よりも落ち着きを払っているが、この世界で楽な生き方をしていない。時折、その姿勢や表情が辛そうに垣間見えたからだ。
の言葉が突き刺さったように目を見開き、クシャッと崩壊したように傑は笑った。
「そうだな。私もを信用している」
「悟のこともあって私に遠慮してるのは分かった。我慢は厳禁。お腹に悪いものを溜め込んでいても格好良くなんてない。ずっと心のトイレで踏ん張ってちゃダメだよ?」
「。私を笑わそうとしているのかい?」
「このギャグ、センスなかった?」
「いや。少し笑ってしまったから私の負けだね」
「もっと大笑いさせたかったなぁー」
「フフ。人目が気になるから大爆笑は出来ないかな。私の部屋に来るかい?」
「それはできない」
「残念。フラれてしまった」
はキッパリ断ると傑はおどけた表情をする。腕の力も自然と解け、傑は時計をみた。
「21時か。そろそろ悟が起きてくる頃だろう」
「理子ちゃんはその、大丈夫だった?」
「問題ない。私の勘違いだったみたいだ。興味の対象がへ向くかもしれない」
「どゆこと?」
「恋バナって奴だよ。頑張って」
「えぇっ?!」
傑は一体何を吹き込んだんだ。投げやりな態度には掻い摘んでほしいと傑に視線を投げると、背後から悟の気配を感じとった。
「選手交代。もう全快」
「おはよ。お風呂入ったんだ」
ふわりと石鹸の匂いが香り、眠気覚ましにシャワーを浴びたようだ。
「お前ら此処でずっと話してたのか?」
「お互いの部屋に行き来した方が気にするだろ。理子ちゃんと黒井さんは部屋にいる。寝る支度をしていたよ」
「あいよ。暇だから添い寝してやろーか?」
「お生憎様。じゃあ悟、一人で頑張ってねー」
「冷てぇなこの野郎」
「アンタが言い出したんでしょ。傑、階段で行こっ」
「なにこの疎外感。俺が数時間寝てる間になにイチャコラしてんだ」
「真面目な話してたのよ。私も早くシャワー浴びて寝よっと」
「逃げんじゃねぇ、ったく」
悟を残して階段を上がり、傑はの客室前までエスコートしてくれた。