【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
「するならちゃんと唇だせよ。硬かった」
「む。初心者なんだから文句言わないでっ」
「文句は言ってねぇ」
「っん…」
悟は物足りないとばかりに唇を重ねてきた。何度か甘噛みされた具合にキスされて、流石にそれ以上はまずいと胸板を押したが悟の方からあっさり離れて行った。
「こんな所で発情されてもな」
「なッ」
「クク、今はシねぇよ。流石の俺も厄災きたら萎える」
「バカッ……。ホテル着いたらすぐ仮眠とりなさいよ。普段の睡眠時間短くても神経すり減らしてんだから」
「体力有り余ってんだ。バテねぇよ」
ヘラッと笑って悟は平気なフリをする。悟は強いが普通の人間と同様に死んだら帰って来ないのだ。あまり思い詰めた顔をしててもしょうがないとは心の中で消化し、アクリルパネルの方へと視線を戻した。
ホテルは四部屋とり、ロビーで落ち合った傑と最終確認をする。悟はちゃんと横になっていれば今頃夢の中だ。
「──…10時の便で12時過ぎに東京着。15時には高専に辿り着く段取りね」
「悟が滞在期間を延長したのは正直驚いた。アイツにも人を思いやる心があるんだなって。のおかげかな?」
「悟のことだから裏があるのかもしれないよ。自分本位な奴だし。そういう傑はちゃんと寝れた?」
「普段通りとは行かないけど問題ない。は無理してないかい?」
「私も大丈夫。適度に力抜いてる」
「それなら良かった」
「でも沖縄に指定してきたのが気になるよねー。気味が悪い」
はそう言いながら、トロピカルジュースをストローで啜った。
「私も気になっていた。敵の狙いは同化を阻むことにあるが交通インフラの整っていない地方ではなく、わざわざ呪詛師の少ないこの地を選んだ」
「あ。もしかして盤星教は金持ちの集まりだから沖縄にプライベートビーチがあったとか!」
「成程。それなら地方より沖縄の方が断然動きやすい。カメラで我々の動向を常に監視されて……」
「だとしても非術師にやれることは限られる。住人すべてが手駒だとしても私にとってはイージーだ」