【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
予定としては2時間ほど海水浴で遊び、15時に沖縄を出発。そして高専へ避難。翌日11時には賞金が取り下げられ、日没後天元様と理子の同化となって護衛終了する日程だった。
「かれこれ15時近くだ。──悟!!時間だよ」
「あ?もうそんな時間か。……傑。戻るのは明日の朝にしよう」
海から上がってきた悟はらしくない事をいう。
「………だが」
「天気も安定してんだろ。それに、東京より沖縄の方が呪詛人の数は少ない」
「言われてみれば…!!」
「もう少し真面目に話して」
「フライト中に天内の賞金期限が切れた方がいいっしょ。もそう思うだろ?」
「賛成っ!敵は少ないに越したことない。それに沖縄観光もっと楽しみたい!!九州上陸はあっても沖縄は初なんだもんっ」
「それ、機内でも言ってたよね」
悟の思い付きのような日程変更。の発言にも呆れ、昨日今日のこともあって考えを改め直した傑は一言いって考え込む。穏やかな海波にカニが横歩きしており、波が引いていくと再び小さな足跡が残っていった。
「悟。昨日から術式を解いてないな。睡眠もだ。今晩も寝るつもりないだろ。本当に高専に戻らなくて大丈夫か?」
「問題ねぇよ。桃鉄99年やった時の方がしんどかったわ。それにお前らがいる」
「………カッコ付けないでよ」
「あ?」
「だから一人で無理してカッコ付けんなって言ったの。文句ある?」
「てめ。俺の矜持を、痛デッ」
は大人しく聞く素振りをしていたが悟の脇腹を小突いた。
「私は寝る間はしんどいから流石に解いたけど今は問題ない。夜は悟に任せるから解いて」
「慣れてねぇだろ。お前が解け」
「さっき言ったの聞いてなかった?」
「不完全だろ。見えてんだよ。そんな一基しかねぇ術式かけたって意味がねぇ」
「だから夜は任せるって譲歩してるでしょ。役割分担。私はちゃんと寝たいからアンタはもう寝なさいよ」
「いま眠たくねぇんだよ。そんなすぐ寝られっか」
「すぐ寝れるわよ。優しく手刀してあげるから」
「優しくねぇな。あー、分かった分かった。それならいい方法がある」
ニヤリと口角を上げた悟に胸がざわついた。