【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
「わぁー。海なんて久しぶりっ!!」
「ぶははははは!!ナマコ!!ナマコ!!」
「キモッ!!キモなのじゃー!!」
「うぎゃぁあ!!こっちに投げんなー!!」
潮風に吹かれようと両腕を広げたが、その瞬間、空気をぶっ壊すムードの欠片もない悟。ナマコを指さしてゲラ笑いする理子。透明度の高い海水のため海の生物を発見しやすかった。
沖縄観光を提案したのは悟だった。当初取引を反対していたとはいえ、理子のことを考えての行動もみられ、なんだかんだ言って悟は人を見下すけど憎めない。
バシャバシャと走り回って海の生物と戯れ(投げ合い)、黒内を無事助けることができて理子の顔にも豊かな笑みが戻っていた。
「あ。可愛いヘビ!」
「おいっ、それ危険生物!むやみに触んな、っていってる側から」
「こんなチャーミングな顔してるのに?」
「強い神経毒持ってるウミヘビ。自分から近寄ってくることがあっても攻撃してくることはねぇ、悪戯すれば襲ってくる」
「悟に投げても平気だけど理子ちゃんに当たったら大変だ。排除しよう」
「待て!!むやみに殺生するではない!!私は平気だ!!」
「でも理子ちゃん、噛まれたら毒死だよ?三枚おろしで弔ってあげようよ」
「フライハイで良いんじゃね?お前のピッチングえぐいし」
「遠くへ逃がすのなら……」
「じゃあね、ウミヘビくん。君の顔はしっかり覚えた。今度私達に近付いてきたら容赦なく捌くからね。バイバイキーンッ」
「うぉおおおッ」
落下地点が見えないほど遠くへ投げられたウミヘビ。失神しても死にはしないだろう。傑と黒井は水着に着替えていても海に入る様子はなく、二人並んで良さげに喋っている雰囲気だった。
「二人とも一緒に遊ぼっ」
「私は遠慮します。理子様の楽しそうな表情を見られただけでも十分満足ですから」
「私も遠慮するよ。もうそろそろ時間になるしね」
「えっ、もう?」