【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
相手は星漿体を殺すなら手段を厭わない相当質の悪い連中。これから旅立つという時に死に別れというのは気分が良いものではない。ましてや見捨てるなど……
「取り引きには妾も行くぞ!!まだお前らは信用できん!!」
「あぁ?このガキ、この期に及んでまだ──」
「本人がノル気なら良いじゃん。三人なら黒井さんも助けられるし勝算は十二分にある。やろうよ」
「…」
「心穏やかではないのは確かだ。悟」
一度、言葉を呑んだ理子が楯突いた。両親は幼い時に事故死。そんな家族のいない理子にとって黒井は家族のような存在。あの時がお別れだなんて思いたくない。死ぬ瞬間は見られたくなくても、最後の最後くらい、大切な人を目に焼き付けたいと思うのが本音だったはず。
理子は涙を堪えるように下唇を噛んでいた。
「……その内、拉致犯から連絡がくる。もしアッチの頭が予想より回って、天内を連れて行くことで黒井さんの生存率が下がるようならやっぱお前は置いていく」
「分かった。それでいい」
「逆に言えば途中でビビって帰りたくなってもシカトするからな。覚悟しとけ」
「よし!!それまでお寿司屋さんで腹ごしらえ。レッツゴー!」
「……お前。ただ腹減ってただけじゃ」
「まあね」
弱い者を助け守らなければと思う反面、口出ししないのは気持ちを割り切ってのこと。仲間以外とは干渉したがらないは舌をペロッと出し、回らないお寿司屋さんで空腹を満たした。
黒井拉致を確認してから数時間を過ぎた頃。拉致犯から取引場所を沖縄指定され始発に搭乗。9時に沖縄到着し、11時に黒井救出。その後拉致犯捕縛し、尋問が終了して沖縄のきれいなビーチで海水浴することになった。
「青い空!白い砂浜!これぞ南国の大地!!」
「「「 めんそーれー!!!! 」」」
素晴らしい景色で気持ちが弾けた理子、悟、は沖縄の海へと駆け出した。