【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
すると天内理子のななめ45度から盗撮された顔写真、氏名、学校、「生死問わず」といった制限時間と賞金が課せられた闇サイトを発見した。
「ビンゴ」
「最早ゲーム感覚だな。ガキんちょモテモテじゃん」
「3000万円か。一体どれだけの賞金稼ぎが食いつくか。呪詛師を根絶やしに出来るいい機会だ」
「千鶴。顔が怖ぇんだけど」
「更生させる機会があるならそうしてあげるべきだけど、殺るときはちゃんと葬ってあげなきゃ損損」
「お前が言うと冗談に聞こえねぇよ」
「世のため人のため、私は難易度が高い方につくよ。今みたいに他人の理不尽に振り回されて、上から圧力かけられて、助けたり守り続ける方がずっと退屈で難しいんだから」
「後半同感」
「君達、呪術は正義のために使い続けてくれよ」
「傑も心配性だなー」
悟だけでなく、自身も強すぎるあまり呪術を驕っている点がある。傑はモットーとするその脅威がいつ弱者に牙を剥いてもおかしくない二人に釘を刺した。
「──…2体祓われた」
残り39時間40分56秒。校舎の周辺に放った傑の呪霊が祓われ、星漿体に接触をはかる呪詛師が出現。
「急ごう。、場所は?」
「礼拝堂かな?」
「レーハイドゥ!?」
「音楽室もありますが音楽教師の都合で変わるんです。あとここはミッションスクールです」
「敵も場所を把握し切れてないはずだ。一匹は残して情報を聞き出したい」
「スクラップにしよう!」
「」
「ブー」
敵であってもその場で処刑は良くないと傑に叱られる。校舎内の位置関係は予め黒井に聴取済だ。屋外プールの敷地から礼拝堂へ向かうと襲撃された痕跡もなく、少女達の天使のような澄んだ歌声が薄っすら聞こえた。
「今更悪い気がしてきた。食い止めるくらいなら…」
「馬鹿言え」
「此処でお待ち下さい。お嬢様は私がお呼びいたします」
「あのガキんちょが直ぐ察するかね」
「緊急事態です。万が一のこともありますので手短にお願いします」
「承知いたしました」
黒井が礼拝堂の扉を開け、説得を待つこと数分。ムスッとした理子が顔を出した。