【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
間際よく鳴った携帯には"すぐる"という表示。組み手のお誘いだろうか。
「もしもし?」
『。硝子と一緒かい?』
「ううん。今さっき別れたけど」
『いや、それなら良い。先程先生から悟と私、の三人で少女の護衛任務を任された。今■■道に向かって歩いている』
「え、三人でって……。まさか大統領?」
『(日本で)それをいうなら総理大臣。今回は星漿体。天元様直々の依頼だ』
「あー……もうそんな時期?分かった。直ぐ合流する」
以前、天元様の結界術について傑と話していたことがあったので合点が直ぐに行った。詳細は落ち合ってからが良いだろう。ただ、この広い高専の結界内を出て直ちに移動したとなると既に暗殺者が動いているということ。何処から詳細が漏れたのか気になるが星漿体の存在は極秘。天元様にとって星漿体は重要な適合者であり、敵の正体、人数、脅威を把握しなければならなくなる。
「三人での任務っていつ振りだろ。追い付いた…!」
ボンッ
「!」
「お? やった?」
「ちゃうわ!!」
二人の姿を捉えた途端、高級マンションの上階一室が突如爆発。またニュース騒動になるなと思いつつ、煙が立ち上っている所から何かが吹っ飛んで落っこちた。
「あ。これでガキんちょ死んでたら俺らのせい?」
「まだ状況把握してないのに…!」
傑は直ちに空を飛べる呪霊に乗って少女を無事拾い上げる。死んでないことを祈ろうとした時、殺気を感じ、茂みからナイフを操って攻撃を仕掛けてきた「Q」とロゴの入った帽子を被り、布で顔を隠したいかにも怪しい奴が現れた。
「素晴らしい。君、五条悟だろ。有名人だ。そっちの彼女は、君も有名人だ。強いんだってね」
変な帽子はペラペラ偉そうに喋り、容易く呪術でナイフを受け止めた悟は不敵に笑う。は戦うに値しないと煙が立ち上るマンションを見上げた。
「あっちも大丈夫そうだな」
「嘘が本当か確かめさせてくれよ」
「良いけど。ルールを決めよう」
「ルール?」
「やり過ぎて怒られたくないからね。泣いて謝れば殺さないでやるよ」
「クソガキが」
視線を戻すと変な帽子は素手で悟にボコられ、木の幹に寄しかかるようにダウンした所だった。