• テキストサイズ

【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~


特級術師は桁違いあるいは危険術式と判断された者に与えられる階級でもそのうちの一人。また、不死身なことからは早々に単独任務をこなしていた。

今回の任務は一級相当に跳ね上がった事例で、親戚兼補助監督でもある弦が運転する車内で任務内容を確認。

「──…ってな状況でして」

「あー、成程」

「これ以上は私共が介入すると危険だと判断しました。すみませんが…」

「ありがと。洞はズレや歪みのリスク高いから、最悪このトンネルぶっ壊しまーすって事で」

「承知しました」

襲ってくる呪霊なら未だしもコソコソ隠れている呪霊ほど面倒なものはない。術師も愚か補助監督だって猫の手も借りたいこのご時世。

「ちょこまか逃げてるクッソネズミー♪」

残穢は薄っすらあるもこれだけではの術式は満たさない。心霊スポットとして有名なトンネル道を歩き、生得領域に入るもよっぽど臆病なのか襲って来やしなかった。

「入り口が途絶えた……。携帯電波も消滅っと。そのうち白骨体とかあるんじゃないの。あはは、ほら見っけ」

迷い込んだ動物だけでなく白骨化した人骨。最近の行方不明者は十日前。空腹で死ぬレベルじゃないが水も飲めなけりゃ生命に関わる。既に呪霊に喰われたか、その辺でぶっ倒れているか否や。

「あ。」

何か思い付いたは背中の内側で飼っている格納呪霊・隻椎(せきつい)からヌンチャクを取り出した。特級呪具・空蛇(からへび)を振り回すとガラガラと不気味な音を立てる。すると生得領域に歪みが生じてきた。

「空蛇のガラガラ音や振動は超不愉快。アンタ、音で視てるんでしょう?」

『五月蠅ィ……』

「お食事中だったか。こりゃ邪魔したね。バイバイ」

動きだす前に飛び出し、電気を帯びる最速の竹刀である特級呪具・稲妻枝垂(いなずましだれ)で容赦なく貫く。生得領域に入ってから複数の呪霊を感知しており摘み指の掌印を構えた。

「ドッキングだ。"葬式・死屍累々"」

術式が発動すると貫かれた呪霊はほかの呪霊を襲い、取り込んだ部位を出鱈目に繋ぎ合わせて醜怪な姿へと変貌していく屍術式。

「フーッ……次行こう、次!」

任務は無事終え、体感的には数分間の滞在だったもののの推測通り、時間の歪みが生じて半日分無駄にしたようだった。
/ 1227ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp