【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
「今日はあっちに泊まるんじゃなかったの?」
は平静を装い続けた。
「そのつもりだったけどが呼んでる気がしたから急いで帰ってきた」
「そうなんだ。傑は……どうしたの?」
「傑はまだあっち。アイツの方が良かった?」
「いや、別にそういう訳じゃないんだけど。無事で何より」
「俺達最強だし。あんな雑魚に負けるハズねぇだろ」
「まあ私も大して心配はしてなかったんだけど」
「心配してくれなくても俺のこと想ってたんだろ?嬉しいね。俺が帰ってきて安心した? それとも……」
「ご飯とかお風呂はどうしたの?あっちで済ませてきた?」
「急いで帰って来たから腹も減ったし、少し汗掻いちゃったかも。嗅ぐ?」
「遠慮する。じゃあ今から何か軽く作っ……」
「なんで急に目合わせなくなった? ねぇ」
話題を逸らそうとしたが悟との距離が近くなり焦る。そう感じてしまうのは不埒なことに囚われてしまったせいだ。他に理由はない。弱みを握られたから心臓が小さくなって息苦しい。
「部屋暗いし電気付けよ」
「リモコンあんだろ。逃げんなよ」
「ちょっ……顔近付けないでよ」
息がかかる距離まで迫る。悟の顔なんてしょっちゅう見慣れているハズなのに熱がこもる。
「こんなんセーフティーラインだろ。いま俺が近付いたらヤバいの? ねぇどうして」
「し、つこい……っ」
「やっぱこの照明エロいな。がすげぇ美味そうに見える」
「っ……ホント近付かないでってば。触んなぃ──」
押しやろうと腕を伸ばしたら逆に捕られ、咄嗟に背いた顔をグイッと強引な加減で唇を奪われた。
「ッ──」
必然的に息が止まる。
視点が定まらないほど伏せたふさふさな白い睫毛があって、ぬくもりという名の火照りが心臓からぶわっと全身へと駆け巡る。ふわりと当たるヒンヤリとした感触。柔らかな肉感の先にある唇だと認識すると同時に、は力を振り絞って押し退けた。