【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
「さっきから何やってんの?」
「折角だから雰囲気出そうと思って。天井殺してテレビの後ろ付ければいい感じ?」
「天井は殺さないで間接照明が良いかも。これ押してさ」
薄暗いLEDがほんのりと灯り、の横にいた悟はまた意識したように低い声を鳴らした。
「なんかエロティックだね」
「どこがエロなのよ。どう見てもロマンチックでしょ」
「あー……そうとも言う。お菓子食う?」
「何買ってきたの?」
「うまい棒!あとの好きな柿ピーと珍味系も買ってきた。甘いチョコは冷蔵庫で冷やして、明治エッセル○ーパーカップ超バニラもあるっ!」
「焼きこあじもある!分かってんじゃん!」
「だろぉ?遠慮なく俺にどんどん惚れちゃってね」
「何それ。超笑えるんだけど」
いつもの調子で会話を返し、お菓子を摘まみながら映画の本編に夢中になる。は胸キュン映画を心行くまで堪能したのであった。
──そして三日後。
3LDKの兄夫婦の形見の家には、祖父の陰謀で送り込まれた同級生であり問題児でもある二人の男。甘い顔した自己中な五条悟とニヒル顔した真面目な夏油傑が遠征任務で帰って来れないという日がやって来た。
「映画の続き見よっと。たったらー♪」
単独任務を終えたは、ちょっぴり静かな部屋の中を誤魔化すように謎のハイテンション状態。今日は一人の時間を心ゆくまで満喫しようと意気込んだ。連夜の夜更かしが響いて途中から眠たくなり、昨晩はDVDをそのままにして置いといたのだ。
「照明オッケー、音量オッケー。いざ参る!」
は再生ボタンを押すと途中から流れ出す。
「!?!?!?」
だがしかし見覚えのない映像。
『はぁ……、あ……っ…ぁあん』
そこには甘美な猫なで声をあげる色白できれいな容姿の女優さん。それも下着姿で熱心にディープなキスをしている。俳優さんは鼓膜を疑うような水音を鳴らして絡ませた舌を離すと、首筋から鎖骨をなでて胸の谷間にキスをしていった。