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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~


髪を濡らした悟が上がってくる間、傑とお風呂の話題で盛り上がりバトンタッチ。浴室はホテルのようなラグジュアリーなユニットバス。更に開放的だと思うのは繋がっている洗面所・脱衣所のスペースがガラス張りのせいだろう。

「今まで気にならなかったけど、誰かがお風呂使ってる時入れないのがネックなんだよなぁ」

一緒に生活するのに抵抗のない相手なら未だしも、悟も傑も気心の知れた仲の同級生。これまで特別意識することなど無かったがつい数時間前のことを思い出すと落ち着かないことばかりが巡る。

「アイツ等の為にリフォームってのもなぁ」

高専を少し離れてセンチメンタルになっているのか、それとも大切だった兄夫婦を亡くしたダメージが寂しさを増幅させるのか。はボーッと天井を見上げた。

「ま、でもいいや。遠征で帰れないこと多いし気にしなくて良いかも。広いお風呂きもちぃー」

今のところ安定した年を経ている。地震、津波、台風などの天災で年中忙しい時期もあれば、比較的安定した年なら冬の終わりから春までの陰気が初夏にドカッと呪いとなって繫忙期という奴がやってくる。命ある限り呪いと戦いを巡る不変。

手足を伸ばして解放感を味わった後、逆上せないうちに上がってスキンケアやドライヤーをきちんと済ませる。テレビ前のソファーでは悟と二人で寛いでいる傑に声をかけた。

「傑。次どうぞー」

「ありがと」

「、どれ見たい?この前コレ見たいって言ってなかった?最後はヒロインと男が……って、ネタバレしたいけど分かんねぇや」

「ネタバレは要らん。そうそれ!それが一番見たかったの!」

「オッケー」

傑がバスルームに消えて行き、悟はDVDをセットしてオープニングが流れる間、リビングの照明を落とそうとリモコンのボタンと戯れている。この家には立派なDVDプレイヤーのほか、充実した音響機器、拘りのある照明器具、そしてこれらを象徴する大型テレビは映画好きの兄夫婦の趣味の結晶だ。
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