【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
「見たけど何もなかった。傑と一緒に寝るの?」
「ハハッ、冗談だろ。あえて言わせようとするなら──…の愛の巣にお邪魔しようかなって」
どっから出した声だが知らないが、空気がぴしゃりと止まる。
「え………無理」
「………。お前、胸キュンみてる?」
「女性の寝床に勝手に入るのは私も許さないよ。ベッドが無いならそこのソファーにでも横になれば良いじゃないか」
傑が戻ってきてと同じように蔑んだ目で悟を見下す。脈もない答えに表情が固まっていた悟は吹き飛ばすように声を上げた。
「ハッ、初日からやらねぇよ。ばーか。なあ。明日ベッド持ってくるから今日だけ一緒に寝よ?子守唄を聞かせて添い寝してやっから」
「どっちも要らんわ。今日だけ今日だけっていい加減なこと言って私の睡眠妨害するでしょ。ただでさえ図体デカいのに私が落っこちる末路じゃん」
「え……。そっちの心配?」
「そっちの心配って他に何があるのよ。悟は抵抗できるかもしれないけど、瞼裏返しされたりマジックペンで悪戯描きされたり蟲とかクラッカーで起こされるのとかホント嫌だからね!?」
「俺そこまでガキんちょじゃない」
「いや。私も悟ならやり兼ねないと思う」
「あ゛ー分かった、ならこうしよう。それやらないなら一緒に寝てもいいだろ?」
「嫌なものはいーやーだっ」
「寝相の心配ご無用。だって俺今まで寝癖ついたことないもん」
「なにそれ。ムカつく」
「は寝癖が酷いのかい?」
「前に見たことあるけど、グレイモンの角かと思うくらいこの辺ぴょこんと跳ねてたよな。写真撮っておけばよかったー」
「悟、それは初耳だな。の寝起き姿を見たのか?」
理由は分からないが今度は傑が不機嫌になってしまう。声質は落ち着くほど滑らかなのに目元が全然笑ってないあたり、妙な威圧感を覚えてしまった。