【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~
「うんま!!」
「うん、お世辞なしに旨い。傑、呪い喫茶でも出せば?そん時は俺が第一号として行ってやるよ」
「この程度なら誰にでもできるさ。口に合ったなら良かったよ」
「はなに作った?」
「ブロッコリー茹でた」
「そんだけ?」
「ご飯炊いた」
「それ料理っていうか?」
はムシャムシャと食べることに集中していたが、聞き捨てならないと口の周りを拭いてから悟を睨みつけた。
「それだけじゃないもん。このドレッシングも傑に教えられながらだけど私が作ったし、何もしてない悟にどーこー言われる筋合いないんだけどっ」
「家事とかパス。あっちのお手伝いはしてやるけど」
「あっちってどっち?」
「は知らない方がいい。毎回皿を割られたり、服を破られたり、状態のいい綺麗な家なのに穴を開けられるのは御免だ」
「傑。俺の生活力舐めてる?」
「そうかな?」
「俺はやればできる子だからね。この場合、末っ子らしく甘えたいだけ」
「実質言うと私は早生まれなんだけど」
「え?そうだっけ?」
「2月に傑のハッピーバースデーしたでしょ」
「あぁ。あれか」
「バカ」
「まあ……悟はこんな調子だけど家事全般は私が手伝うから安心して。お風呂が溜まったみたいだね。止めてくるよ」
「うん。ありがとっ」
バスタブセンサーの音がして傑が席を立つ。頼りになる広い背中を見送ると、逆サイドに座っていた悟が不服そうな目を向けていた。
「なに」
「んー……傑に全部持ってかれんのかなって」
「どゆこと?」
「気付いてねぇならいいや。風呂終わったらさ、一緒にDVD見ねぇ?が好きそうなの探してきたんだ」
「あ……うん。みたい!」
「なにその間。もしかして俺の部屋覗いちゃった?」
悟は嘘のように上機嫌になってニヤニヤしだす。機嫌が直ったのは良かったが些か自分の立場が悪くなってしまい、僅かに口を紡いでしまった。