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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~



「なっ!?」

物音がする一室を覗くと、傑は何食わぬ顔で空っぽのクローゼットに男物の洋服をハンガーに吊るしている。

「ん?どうかしたかい?」

「ん?どうかしたかい、じゃなくてさ。アンタさらっと何をしているの?」

「服を掛けている最中だね」

「じゃなくて、それ誰の服?私の荷物じゃないよね??」

「が着たら間違いなくブカブカだ。これは正しく私の荷物だ」

悪気のないニヒル顔でなんて事をしでかしているんだ。悟も大概だが傑も油断できなかった。喧嘩を仲裁し、その前は荷運びまで手伝ったことには恩と知って感謝もしているがワケが違う。

「やけに荷物が多いと思ったら……」

「黙っていたのは謝る。すまない」

「これは謝って済む問題じゃない」

「聞いてくれ。君なら話せば分かり合える。これは私達の意志であって君の当主からの直々の依頼だ」

「……お爺ちゃんの?」

突然、当主である祖父のことが絡み出して話が全く見えてこなくなった。は傑の言葉に耳を貸すように首を傾げる。

「私と悟は君の当主から、女の子の一人暮らしは物騒だから大人になるまで居候してほしいと頼まれたんだ」

「ジジイも心配性だよね。は一人でも古今無双、天下無敵なのに」

「…………」

二人の口からでは明らかに信用できず、は当事者に確認するために電話を繋ぐ。

相続税は難なく受理されたが一人暮らしは別だといわれ、は当主に決闘を申し込んだ。"一人前"であれば認めてやろうと圧倒的強さで捻じ伏せたが、卑屈にも"大人"という新たな条件を付けて電話を一方的に切られる始末。

「──…ッ。二人ともピッツァ食べたら出てってよ!!」

「、考えてもみろよ。一人暮らしはすんごい寂しいよ?愚痴を聞いてくれる相手も、テレビ見て一緒に笑ってくれる相手もいねぇ。よく分かってんだろ。一人はさび」

「うっさい!!寂しくなったら硝子ちゃんとか歌姫ちゃんとか冥ちゃん呼ぶもん!!女子会させろよ!!なんで二人の男と一緒に暮らさなきゃならんのだ!!そっちの方がよっぽど物騒だよ!!」
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