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【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。

第42章 呪術廻戦✿五条悟+夏油傑~3LDKふたりの居候~


は納得できず怒りをぶちまける。依頼とは言えど、要は二人の意志を捻じ伏せてしまえば安泰なのだ。しかし、この二人が聞き分けが良く引き下がるはずもなく…

「照れるなよ。ひとつ屋根の下も高専と変わんねぇだろ」

「全然違うよ!!此処は私の家だよ!!」

「全否定ぶちかまして悪ぃんだけど、乙女の妄想膨らますようなことは一切しねぇって。今まで通りにしてるからさ」

「プライバシーは勿論、家のルールも書き出してくれれば極力守るから」

「こっちに来てまでルールぅ?」

「悟はあっても破りそうだけどね。そもそも君に関係ないっか」

「傑、今のはカッチーンと来たぞ。俺はこれまでお利口さんに生きてきたグットルッキングガイさ」

「。此処は穏便にいこう。ね?」

「ちょいちょい俺のこと無視してね?」

「悟が話すと渋滞する」

二人が出て行けば全てが丸く収まるのに。何故だが急に一人暮らしの寂しさを割り勘して考え込んでしまう。ルールを破ったら容赦なく追い出してやろうと家主のは我を折り、新たに二人の居候付きで新生活を送ることを決意したのであった。

ピッツァを食べ終えて、夕飯は傑がご馳走を振舞ってくれるということになり、悟を連れて近所のスーパーマーケットに出掛けて行った。は荷物を片付け終えると自分の部屋に鍵が掛かることを入念にチェックする。

「よし。ってゆうか悟の荷物は……」

2階部分に居室が集中している設計であり、傑の部屋は確認したとして悟に関しては荷物を運んでいる素振りが一切なかった。空き部屋にはベッドもなければ布団もなく、クローゼットの中にも何ひとつ入っていない。

「えっ、これだけ……?」

老舗和菓子店の紙袋に入った数枚のDVD。それは全てがいつか見たいと思っていた胸キュン、ラブコメ、失恋モノや超絶泣ける恋愛映画の類だった。

「悟こんなん見るの?もしかして……私のため?」

はトクンと跳ねた高鳴りに気付かぬ振りをするように、そっと紙袋に戻す。

「こんな所でポイントを加点しようだなんて減点ポイントの方が多いんだから!流されては駄目よ、私」

独り言をブツブツ言いながら問題児二人の出方を伺うことにした。
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