【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第39章 呪術廻戦✿虎杖悠仁✖両面宿儺「篝火」
呪いを込めた形代に悠仁の髪の毛をセロハンテープでとめ、悠仁の血液、一瞬だけ宿儺に入れ替わって呪力を流す。
《ノウマク・サンマンダ・ウン・ソワカ》
術式を唱えたはそれを自分の髪の毛で結び、形代は造形を変えていく。
目の前に現れたのはもう一人の悠仁。交代した時に浮かび上がる全身の紋様、立ち上がる頭髪、冷徹な目つき、尖った黒い爪、両眼の下にもう一対の眼が開眼する。
『久々の肉体。紙とは思えんほど爪の先まで魂が馴染んでおる』
宿儺は指先の動きを確認し、逞しい腕をぐるりとまわす。声質と同じくご満悦な表情。どうやら依り憑きは成功したようだ。
『褒めてやろう、女』
「どーも」
雌豚扱いされたが都合が良ければ女や小娘扱いらしい。どこまでも奔放な奴だとは心の中で思った。
「なんか不思議な感じすんなー。胸んなかだといっつも気味悪い場所に出るからさ。つーか服まで変わってるし、って何でも出来るんだな!すげー!」
「まあ、私にかかれば霊魂さえあれば出来ないことはないわ」
渋々承諾したいた悠仁だったが、興奮してキラキラした目で褒め称えてくる。はフンと鼻を高くして良い気分になった。
『早速だが…──』
「じゃあさ!もしかして五条先生の形代とかできんの?魂一個しかないから無理なのかな。でもそれ出来たら最強じゃね?のまわり敵無しになるじゃん!」
「魂ひとつでも分散は可能よ。でも諸々制限が出来てしまうからあまり有効とは言えないわね」
「へえー……生きた魂でも出来んのか。やっぱすげーな、の術式。巫女さんみたいな制服も超可愛いし、中身がビッチじゃなけりゃあ──…って。痛ぇーよぉ」
「ビッチって言うな」
また顔面に向かって枕を投げられ、顰蹙を買った悠仁はいじけたように頬を撫でた。