【R18】【ごちゃまぜ裏夢✿短編集】今夜はOKかもしれない。
第39章 呪術廻戦✿虎杖悠仁✖両面宿儺「篝火」
宿儺はこれまで悠仁の内側を通してずっと眺めていた。ただ、今回の乱入は初めてのことだった。気紛れの宿儺はいつもが居なくなってから悠仁を揶揄うことしていたからだ。
『小娘は確か、形代(かたしろ)を使っていたな』
「だったら何よ」
『俺の憑依は可能か?』
形代とは人形に整えた物のこと。は呪った折り紙を整え、呪い返し、身代わり、呪霊を依り憑かせたり封じるといった中遠距離型の戦闘スタイルだ。
「ハァア!?宿儺、お前なに言って──」
『小僧にとっても悪い話じゃない』
宿儺は形代に依り憑いてに直接触りたがっている。当然、悠仁の体に緊張が走った。
「目的は何?」
「待てって!自分の体を持った途端なにしでかすか解んねーぞ!?それに、」
『特に理由はない』
「欲求不満なだけじゃんッ!!」
悠仁はバシッと自分の頬を叩いたが手の甲に口が現れた。
宿儺は悠仁だけ揶揄うのは飽きたらしい。快・不快のみが生きる指針とする宿儺は、自ら出てきてと姦通のみしたいと申し出たのだ。
『形代とはいえど諸々制限のある依り憑きだ。肉体さえ満足に動かせれば殺しもしないし傷つけもしない』
「うーん」
「うーん…って悩むことじゃないだろ!普通に危険だ!それに嫌だよっ!宿儺とが裸で抱き合ってるところなんて見たくないっ!!」
「悠仁くん……」
捨てられた子犬のような目を向け、子供のように駄々をこねる悠仁。そんな幼気な姿をみてはコクンと深く頷いた。
「分かったわ。媒体は悠仁くんの髪の毛、魂は宿儺の呪力、さらに血液を付与して完璧なものに仕上げるわ」
「おぉーいっ!!」
『話が通ずるいい女だ。小僧、一瞬体を貸せ。先ほど言ったことを約束しよう』
超がつくほどノリノリな宿儺。
も形代を出して淡々と準備を整えている。
一人だけ反対していた悠仁はやむ負えなく、の為だと考え、宿儺の約束(=契約)を渋々承諾したのであった。